日本獣医師会雑誌
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福岡県でウイルスの越冬が疑われたイバラキ病の2年連続発生
内布 幸典石橋 和樹横山 敦史川鍋 真里高木 英二
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2000 年 53 巻 6 号 p. 372-376

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抄録
1997~98年に福岡県内の酪農家9戸9例にイバラキ病が発生した. 1998年の発生例は, 7月と9月の2戸2例である. 発症牛は, すべてイバラキ病ワクチン未接種で, イバラキウイルス (IBAV) 中和抗体が全例から検出され, 1例の洗浄赤血球からIBAVが分離された. また, 8~11月に発生した流死産胎子6例および虚弱子牛3例からIBAV抗体が検出され, IBAVの流行が認められた. 1997年と1998年の分離ウイルスは, 交差中和試験およびPCR-RFLPにより, 同一タイプのIBAVと同定された. 県内で同一タイプのIBAVが2年連続して流行したこと, ならびに1998年の九州におけるイバラキ病の発生が福岡県のみであったことから, 1997年の流行ウイルスが県内で越冬し, 1998年にも流行した可能性が推察された.
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