日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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乳牛卵胞嚢腫に対する黄体形成ホルモン放出ホルモン類似体(フェルチレリン)の投与量の検討
中尾 敏彦杉橋 章義嵯峨 伸彦角田 修男河田 啓一郎
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1983 年 45 巻 2 号 p. 269-273

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抄録
臨床上卵胞嚢腫と診断された乳牛180頭に対して黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)類似体(フェルチレリン) 50μg, 100μgおよび200μgの筋肉内注射を行い, 投与量別の治療効果を比較検討した. 初回治療後90日以内に受胎した頭数の割合および治療から受胎までの平均日数は, 50μg投与群で35.8%(19/53)および40±21日, 100μg投与群で45.3%(34/75)および41±26日, 200μg投与群では36.5%(19/52)および45±25日で, 投与量別に殆ど差はなかった. また, 治療後10~14日目の乳汁中progesterone値の増加を指標とした効果判定成績においても投与量別に殆ど差がみられなかった. したがって, フェルチレリンの卵胞嚢腫に対する効果は, 50~200μgの範囲内では用量別に差がないものと考えられた.
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