日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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ラット胃・腸管内容物のpHとMg, Ca, P, Na, K, Cl-およびHCO-3含量の相互関係
志賀 瓏郎, 佐々木 剛, 堀井 菜摘子
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1987 年 49 巻 6 号 p. 973-979

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抄録
7頭のラットについて, 飼料, 胃, 小腸4部位 (上部, 中部, 内容物のアルカリ性転換部 (S-B), および下部), 大腸3部位 (盲腸, 結腸上部および下部) の各内容物および糞のpH, pHの変化と関連するCl-, HCO-3, NaおよびK含量ならびにMg, Ca, P含量を測定し, 以下の成績を得た. 内容物の胃での酸性化 (pH7.10→3.46), 小腸上部でのpHの急上昇 (pH3.46→6.60), S-Bでの急激なアルカリ化 (pH6.86→7.40), 盲腸での酸性化 (pH7.97→6.91), 結腸上部でのアルカリ化 (pH6.91→7.97) が認められた. S-Bは, 小腸開始部から約75%の部位であった. Cl-, HCO-3, Na, K含量は, pHとの間に相関はなかったが相互に正の相関があり, 胃でのHCl分泌, 盲腸での有機酸発酵に対応し, ミネラルの中和調節効果が示唆された. Mg, Ca, Pの可溶性含有率 (Sup%) は相互間に正の相関があり, それぞれがpHとの間に負の相関をもち, pHの上昇に伴うMg, Ca, Pの沈殿促進効果が認められた. 盲腸でのP含量の急増から, 微生物体へのPの蓄積が示唆された.
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© 社団法人 日本獣医学会
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