日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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周生期ラットにおける十二指腸杯細胞の数量的変化 (短報)
森本 将弘森川 嘉夫岡田 利也
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1988 年 50 巻 2 号 p. 573-575

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抄録
ラットにおいて十二指腸杯細胞は胎生19日に出現し,その存在比率は胎生末期に向かって増加するが,出生後の3日間はほぼ一定である. 胎生20日に胎仔除脳手術あるいは胎仔副腎除去手術を行ない胎生22日に調べると,同腹対照胎仔との間において杯細胞数に有意な差がみられなかった. このことから,胎生期の十二指腸杯細胞の発達には,少なくとも胎仔の中枢および自律神経系および副腎は関与していないものと考えられた.
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