抄録
ウシ胸腺細胞を免疫したマウス脾細胞とマウスミエローマ細胞を融合しモノクローナル抗体BLMo-15を得た. 本抗体はウシTリンパ球と羊赤血球によるEロゼット形成を阻止したこと, および分子量56,000のポリペプチドを認識していたことより羊赤血球レセプター (SRBCr: CD2) を認識する抗体と考えられた. ウシTリンパ球の既知モノクローナル抗体との反応性パターンの異同をフローサイトメトリーで解析した結果よりBLMo-15はウシTリンパ球CD2を検出する有効な抗体であることが明らかとなった.