1991 年 53 巻 3 号 p. 531-532
急性出血性腸炎の認められたセフメタゾール起因性下痢症のウサギの盲腸内容物から C. sporogenesを分離した. 本菌のGAM半流動培地培養濾液はウサギ腸管ループ試験において著明な水分分泌促進を起こし, さらに腸管粘膜組織に著しい出血を誘起した. また, ウサギ皮内接種試験では出血斑を引き起こし, さらに HeLa cellsに対して細胞毒性を示した. しかし, これらの活性はC. difficileの培養濾液の活性と比較すると低かった.