Journal of Veterinary Medical Science
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53 巻 , 3 号
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  • 田浦 保穂, Mullen Yoko, Papoian Tom, 角田 司, 塩竃 利昭
    1991 年 53 巻 3 号 p. 365-369
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ミニブタの同種移植における免疫反応の指標を得る目的で, ドナー末梢血リンパ球(PBL)前処置した後, ドナーPBLに対する in vitroでのIL-2様活性の測定を行い, 以下の結果が得られた: (1)MHC不適合無処置群の48時間MLC上清中にIL-2様活性がみられ, 48時間培養の方が高値であった; (2)MHC不適合PBLを1回移植した群は, 無処置群よりも in vitroでのIL-2様活性は高値であった; (3)MHC不適合PBLを週1回計4回移植した群は, in vitroでのIL-2様活性の検出がやや早期に認められた.
  • 秋庭 正人, 佐伯 英治, 石井 俊雄, 山本 茂貴, 上田 雄幹
    1991 年 53 巻 3 号 p. 371-377
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    マウスの Babesia rodhaini 感染の免疫学的変化を追求できるモデル系を, まず, 薬腺 Diminazene diaceturate (DD)を使い確立した. R. rodhainiの腹腔内(i. p.)接種で有胸腺(nu/+)および無胸腺(nu/nu) BALB/cマウスは急死した. 感染早期にDD処置すると両マウスともに急性死から免れた. 耐過マウスの一部は虫血症を再発したが, 致死的再発は nu/nuマウスのみにみられた. 回復マウスを28日目に105感染赤血球(PE)でi. p.に再攻撃すると, nu/+マウスは抵抗したが, nu/nuマウスは防御しなかった. 以上から防御機序に胸腺が関与することが示唆された. 次にnu/+, nu/nuマウスに104PEをi. p.接種しDD治療を行い, 28日目に105PEをi. p.再攻撃して免疫学的変化を調べた. nu/+マウスは, B. rodhaini可溶性抗原足蹠注射による即時型反応および, 同抗原とプロテインAを用いたELISAによる血清抗体でみた抗体応答が, 10日以降から出現し, 再攻撃後は強い応答がみられた. 一方, nu/nuマウスの血清から抗体は検出されなかった. 遅延型足蹠反応はnu/+マウスに14日目以降に見られたが, 再攻撃後は抑制された. DD注射-再攻撃のnu/+マウスの脾細胞(再攻撃後8日)を, nu/nuマウスに移入し104PEでi. p.に攻撃すると, 5匹中3匹のnu/nuマウスは一時的な低い虫血症を示し耐過したが, 残り2匹は重篤な虫血症を伴い早期に死亡した. このモデル系はバベシア免疫に有効な細胞の解析を可能にするものと思われる.
  • 前出 吉光, 稲葉 睦, 天野 雄策, 村瀬 敏之, 後藤 郁男, 板倉 智敏
    1991 年 53 巻 3 号 p. 379-383
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    糸球体腎炎に罹患した1頭の馬の血中からクリオグロブリンが検出された. 患馬は冬期に脚部の腫脹および皮膚の潰瘍形成を呈していた. 分離されたクリオグロブリンは, ゲル浸透クロマトグラフィーにより単一のピークを示し, その分子量は180,000であった. またセルロースアセテート膜電気泳動ではγ-分画が2本のバンドに分離した. 免疫電気泳動では抗ウマIgGに対して2本の沈降線が認められた. また, 二重拡散法においては, 同クリオグロブリンと, 正常ウマにより精製されたウマIgGはともに抗ウマIgGに対して沈降線を生じた. さらにSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動により, 還元条件下において分子量52,000と50,000, および31,000と30,000のポリペプチドが検出され, 分子量的に前者はウマIgG分子の重鎖に, また後者はその軽鎖に一致した. これらの結果から, このクリオグロブリンは二つの異なったIgG分子から構成されていること, および同グロブリンが患馬の腎および脚部の障害の原因であったことが推察された.
  • 菊田 淳, 古川 尚孝, 吉田 徹也, 福士 秀人, 山口 剛士, 平井 克哉
    1991 年 53 巻 3 号 p. 385-389
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    Chlamydia psittaci由来株の主要外膜蛋白質(MOMP)に対する単クローン性抗体を作製し, C. psittaci鳥類由来株の免疫化学的解析ならびに型別を行った. MOMPに対する17単クローン性抗体に対しC. psittaci, C. pneumoniae および C. trachomatis112株は19反応パターンを示した. セキセイインコ由来株とハト由来株では反応パターンが異なり, また, 同一宿主由来であっても様々な反応パターンを示した. 同時に海外の鳥類及び哺乳動物由来株は国内の鳥類由来株と免疫学的に大きく異なることが示唆された. MOMPに対する単クローン性抗体は鳥類の C. psittaciの疫学及び生態学的研究に有用であると考えられる.
  • 八木 行雄, 伊藤 伸彦, 椚山 巌
    1991 年 53 巻 3 号 p. 391-394
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    Theileria sergenti 感染牛における貧血の成因について, in vivoでの赤血球寿命に視点を定め, 検討した. 赤血球寿命の測定には安定同位体50Cr標識法を用いた. その結果, (1)T. sergenti感染牛の赤血球寿命は非感染牛赤血球のそれに比べて著しく短く, 標識赤血球移入後4日目の標識赤血球の残存率は非感染牛での86.0%に対し感染牛では25.7%であった. (2)感染牛における原虫非寄生赤血球の寿命は寄生赤血球のものとほぼ同程度に短縮していたことから, 原虫寄生と赤血球寿命短縮の間に明らかな関係はないことが示された.
  • 王 烱辰
    1991 年 53 巻 3 号 p. 395-398
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    台湾の乳牛・水牛および黄牛を対象に, ゲル内沈降反応を用い牛白血病ウイルスに対する抗体調査を実施した. その結果, 1985年の調査では, 15県と7都市から得られた乳牛の血清では8.4%(376/4,459), 1986年の調査では5.8%(1,277/22,190)がそれぞれ抗体陽性であった. 地域的には台湾の北部および南部に高い陽性率が認められた. 陽性率は加齢にともない上昇し, 5歳以上のウシでは40%以上の陽性率を示した. 放牧牛では1年中牛舎内で飼育しているウシに較べ陽性率は2~3倍高く, 飼育形態により差が生ずることを示すものと思われる. 輸入牛では4.8%(302/6,313)の陽性率を示した. 役牛として使用している水牛134頭, 黄牛142頭はいずれも抗体陰性であった. 1985~1987年にかけて台湾南部4県の高汚染牧場に於て抗体陽性牛351頭のうち5頭が臨床的にウシ白血病と診断された. 以上の成績から台湾におけるBLV感染は徐々に進行していることがうかがわれた.
  • 塚本 健司, 日原 宏, 甲野 雄次
    1991 年 53 巻 3 号 p. 399-408
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ウサギ抗ALV血清を用いたELISAによるALV抗原検出法を開発した. 本法ではA, B及びE亜群のALVに共通な抗原が検出され, その検出限界は, 蛋白質量で0.4ng, 感染価で103であった. 次に本法のウイルス分離法への利用を検討した. ウイルス感染価測定に要した日数は, 培養液中に出現するALV抗原をELISAで検査した場合は7日間であったのに対し, RIF試験では, 細胞を3代継代後で, 19日間であった. 培養後ELISAを用いたこのALV分離法は, 簡便, 迅速且つ多検体処理可能な点でRIF試験より優れていた. 今回開発したALV抗原検出法及びウイルス分離法を用い, 当支場で維持している4系統のSPF鶏における内在性ALV抗原及び内在性ウイルスの発現状態を検討したところ, 2系統で内在性ALVの高率な発現が確認された.
  • 平 詔亨, 藤田 尋吉
    1991 年 53 巻 3 号 p. 409-413
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    九州及び沖縄において, 1982~1988年, 子牛6例の糞便に回虫科 ASCARIDIDAE の線虫が排泄された. ホルマリン固定標本として保存された雄虫7匹と雌虫21匹について, 種の同定のため形態学的観察を行った. 平均虫体長は雄虫15.64(14.0~18.0)cm, 雌虫25.75(22.0~34.0)cmであり, 虫卵の長径と短径のそれぞれの平均は81.6及び71.8μmであった. 虫体は半透明で柔らかく, 口唇は enlabium と prelabium の境界が明らかであり, 食道には esophageal ventriculus が観察された. また, 雄虫の尾端には鐘状突起がみられた. 雌虫における vulva の体長に対する位置は, 頭端から体長の約1/7~1/9の距離にあった. 卵殻の表面は比較的なめらかで, 大きな波状の突起を有する褐色蛋白膜はなかった. これらの形態学的特徴は, 牛回虫 Toxocara vitulorum のものと一致した.
  • 井上 誠, 山本 春弥, 日原 宏
    1991 年 53 巻 3 号 p. 415-418
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ニワトり単球系培養細胞株, IN24とLSCC-NP1細胞におけるANAE活性の局在と分化誘導時の変化を電顕的に調べた. 細胞形態および機能的にIN24細胞はLSCC-NP1細胞に比較して, 未分化な性状を示した. ANAE活性はIN24とLSCC-NP1細胞の細胞膜表面の全域に認められ, ライソソームと貪食空胞においては陰性であった. ANAE反応はIN24細胞において層板状を, LSCC-NP1細胞において顆粒状を示した. INF-γの処理によって, IN24細胞のANAE反応はLSCC-NP1細胞に類似の顆粒状を示した. またLPS処理後のIN24細胞では, ANAE反応の低下と局在化がみられた.
  • 品川 邦汎, 横井 亮二, 松坂 尚典, 杉井 俊二
    1991 年 53 巻 3 号 p. 419-422
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    セレウス菌精製エンテロトキシン(ET)を免疫したマウス脾細胞とミエローマ細胞(SP2/0 Ag14)の細胞融合によって, モノクローナル抗体(MAb) 3種(D-8, B-10およびH-1)を産生する細胞を作製した. これらのMAbは, 競合結合試験により各々異なった反応を示した. ETと最も高い反応を示したD-8は, 免疫学的ET検出法およびETの分離・精製に有効であると推察された.
  • Limcumpao Joselito A., 掘本 泰介, 玄 学南, 遠矢 幸伸, 畔高 政行, 高橋 英司, 見上 彪
    1991 年 53 巻 3 号 p. 423-432
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ネコヘルペスウイルス1型(FHV-1)とイヌヘルペスウイルス(CHV)各々の3種類の糖蛋白を, それぞれに対する単クローン性抗体によるアフィニティークロマトグラフィーにより精製し,それぞれの免疫原性を調べる目的でマウスに単独で, あるいは混合して免疫した. 全ての糖蛋白は, ホモロガスなウイルスに対する中和抗体を誘発した. その中でFHV-1 gp143/108とCHV gp145/112は共にホモロガスなウイルスのみならずヘテロロガスなウイルスに対しても最高力価の中和抗体を誘発した. 糖蛋白免疫後のEL-ISA抗体の産生にはばらつきが見られ, また赤血球凝集抑制抗体はFHV-1 gp60を接種した10匹のマウスのうちのわずか1匹にのみ認められた. CHV糖蛋白により産生される抗体価は, 一般にFHV-1糖蛋白によるものに比べ低い値を示した. これら糖蛋白はFHV-1, CHV感染に対するサブユニットワクチンとして有効であるかもしれない.
  • 恒光 裕, 米道 裕称, 平井 綱雄, 工藤 卓二, 尾上 貞雄, 森 清一, 清水 実嗣
    1991 年 53 巻 3 号 p. 433-437
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    人直腸癌由来のHRT-18細胞を用い, 下痢を示した180頭の子牛と臨床的に健康な同居子牛36頭についてウイルス学的検査を実施した. その結果, 下痢子牛のうち5頭の下痢便と56頭の鼻汁から, また同居子牛10頭の鼻汁から細胞病原性のウイルスが分離された. 下痢便からウイルスが分離された5頭は, 鼻汁からのウイルス分離も陽性であった. 分離ウイルスはコロナウイルスに特徴的な形態を示し, マウス赤血球を凝集し, またネブラスカ子牛下痢コロナウイルスと血清学的に同一であったことから, 牛コロナウイルスと同定した. 蛍光抗体法による鼻粘膜上皮細胞中のウイルス抗原の検出結果は, HRT-18細胞を用いた鼻汁からのウイルス分離成績とよく一致した. 本報告は新生子牛下痢便からの牛コロナウイルス分離に関する我が国での最初の症例であり, また鼻汁から高率にウイルスが分離された事実は牛コロナウイルス感染症の病態発生の上から興味深い.
  • 新倉 昌宏, 成田 隆博, 見上 彪
    1991 年 53 巻 3 号 p. 439-446
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ウズラ由来線維芽細胞株であるQT35からチミジンキナーゼ欠損(TK-細胞を確立し, その性状を解析した. 5-ブロモデオキシ-2-ウリジン(BUdR)を用いた多段選択法によって100μg/mlのBUdRに耐性を示すQT35細胞クローン(QTTK-)が得られた. この細胞は, HAT培養液中で生存できず, さらに親株のQT35と比較し, 3H-チミジンの取り込み量, および細胞抽出液中のTK活性が, それぞれ0.3%, および0.5%にまで低下していた. これらの結果から, この細胞クローンはTK-細胞であることが明らかとなった. QTTK-のチミジレートシンターゼ活性, 核型, 鶏痘ウイルスおよび七面鳥ヘルペスウイルスに対する感受性は, いずれも親株のQT35と同じであった. この細胞は鳥類由来TK-線維芽細胞株としては初めてのものであり, 鳥類由来ウイルスをベクターとするリコンビナントウイルス作成の上で, 極めて有用であると考えられる.
  • 河上 栄一, 内藤 晴道, 小笠原 満, 田村 美雪, 長谷川 純一, 筒井 敏彦, 小笠 晃
    1991 年 53 巻 3 号 p. 447-450
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    6ヵ月齢の片側性潜在精巣のビーグル3頭に対して, 下降側精巣の摘出および潜在側精巣の陰嚢内固定手術を実施した. 1年後, これらの犬の精液を採取し, その射出精子の体外培養による運動の活性化(HA)および先体反応(AR)の誘起率を, 正常ビーグル5頭におけるそれらの値と比較検討した. 犬精子の培養は, canine capacitation medium 培地を用いて, 精子濃度30×106/ml, 38℃, 5%CO2条件下で9時間実施した. HAの観察には, 顕微鏡用ハイ・スピード・ビデオ装置を用いた. 精子のARの判定は, トリプル染色法で行った. その結果, 潜在精巣の陰嚢内固定手術実施犬(CDO)および正常犬(ND)における採取直後の精子の運動性には, 両者間に有意差はみられなかった. しかし, 培養後のCDO精子における運動性の低下は著しく, 培養3時間ではCDOとNDそれぞれ47±12(mean±SD)%, 80±9%であり, 両者間に有意差が認められた(P<0.01). 精子のHA誘起率は, 全期間を通じてCDOとNDの間に有意差はみられず, 培養7時間でそれぞれ58±5%,61±16%のピークを示した. CDO精子のAR誘起率は, 培養6時間以後NDより明らかに低値を示し, 培養8時間ではCDOとNDそれぞれ26±4%, 46±5%であり, 両者間に有意差が認められた(P<0.05). 以上のように, CDO精子において認められた, 培養に伴う運動性の急激な低下とAR誘起率が低いことは, 深く関連するものと推察される.
  • 長谷川 貴史, 松本 安喜, 後飯塚 僚, 辻本 元, 小野 憲一郎, 長谷川 篤彦
    1991 年 53 巻 3 号 p. 451-456
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ビオチン化ヒトインターロイキン1 (IL-1)αcDNAをプローブとした in situハイブリダイゼーション(ISH)法により, パラフィン切片上でのネコIL-1αmRNAの検出を試みた. 同プローブを用いたドットブロットハイブリダイゼーションにてヒトIL-1αcDNAとネコIL-1αmRNAとの相補性が確認された. そこで, IL-1の過剰産生が証明されているネコ伝染性腹膜炎の剖検材料を用い, パラフィン切片上でIL-1αmRNAを検出するためのISH法における至適条件を検討したところ以下の結果が得られた. 1) poly-L-lysine(PLL)の切片剥離防止には, PLL濃度を0.001-0.1%とし, 60℃で6時間以上の加熱処理を併用する. しかし, PLL無処理スライドグラスにおいても, 60℃6H寺間以上の加熱処理を行うとPLL処理と同程度の切片剥離防止効果が得られる. 2)プロテアーゼの処理は, 10μg/mlの濃度で30分, もしくは50-100μg/mlの濃度で37℃, 10-30分間行う. 3)プローブの熱変性には, 70-90℃で5-15分間処理する. 4)ハイブリダイゼーションの温度と時間は, 4℃で24時間, 25℃で18-24時間, 37℃で5-24時間である.
  • 草刈 直仁, 田嶋 由子, 伊藤 俊輔, 仙名 和浩, 芹川 慎, 八田 忠雄, 大原 陸生, 森 裕司
    1991 年 53 巻 3 号 p. 457-461
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    非繁殖季節のサフォーク雌ヒツジ28頭を無作為に5群に分け, C群(n=4), M1群(n=6), M2群(n=6), M3群(n=6)およびM4群(n=6)とし, それぞれ1頭あたり0, 1, 2, 3および4mgのメラトニンを含むペレットを5月17日(Day 0)から60日間毎日13時に給与した. ペレット給与後の血漿メラトニン濃度のピークは30分後にみられ, ピーク値と投与されたメラトニンの量との間に高い正の相関があった(r=0.986, P<0.01). 最大投与量のM4群(4mg)のピーク値(292.7pg/ml)は夜間における内因性分泌のレベルに匹敵した. メラトニン処置の開始から周期的な排卵の開始までの期間は, 53.0±5.8, 53.6±2.5, 42.0±5.6および44.3±4.3日(それぞれM1, M2, M3およびM4群)であり, C群のそれ(72.5±1.4日)よりも短かった(M1, P<0.05; M2, M3およびM4, P<0.01). メラトニン処置は長日下における血漿プロラクチンの上昇を用量依存性に抑制した. メラトニンの用量依存的効果は, 投与量の違いによる循環血中メラトニンの日周パターンの差に起因するものと考えられた.
  • 管原 由憲, 平澤 健介, 武田 真紀夫, 韓 晋洙, 土井 邦雄
    1991 年 53 巻 3 号 p. 463-468
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    1ヵ月のAPAおよびStd: golden系シリアン・ハムスターに105PFU/headの脳心筋炎ウイルスD株(EMC-D)を腹腔内に接種し, 接種1週間後まで経時的に検索した. APA系ハムスターでは膵島障害に基づく明瞭な高血糖症を呈したが, Std: golden系ではこのような変化は認められなかった. この他, 両系統のハムスターに共通して, 脳, 心臓, 膵臓(外分泌腺)と同様精巣でもウイルスの増殖を伴う高度の病変が観察された. EMC-Dに対する感受性は, 雌よりも雄で, また, Std: golden系よりもAPA系で, それぞれ高かった.
  • 品川 邦汎, 市川 憲一, 松坂 尚典, 杉井 俊二
    1991 年 53 巻 3 号 p. 469-474
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    セレウス菌「咽吐型」食中毒由来菌の培養遠心上清から, 70%硫酸アンモニウム塩析, DEAE-Sephadex A-25クロマトグラフィー, Sephadex G-75 (superfine)ゲルろ過および同樹脂による再ゲルろ過により, マスス致死毒(MLT, MW:33,000-34,000)を精製した. 本毒素は, MLT活性(8μg/mouse投与で致死)の他に, 溶血活性(ヒツジおよびウサギ赤血球を溶血)を示したが, ウサギ皮内血管透過性亢進活性およびマウス結紮腸管ループの液体貯留活性は陰性であった. 本MLTは, pH6-9および-20℃, 8週間の保存では安定であったが, 4℃, 4週間の保存では活性が失われた. さらに60℃, 5分の加熱では失活を示すが, 98℃, 5分では活性は残存した. またこの毒素は, ウサギ正常血清イムノグロブリン(IgG), トリプシン, トリパンブルー, およびエタノールによって活性の低下が見られたが, パパイン, コレステロール, およびジチオスレイトール(DTT)に対しては, 全く影響を受けなかった. MLTに対して作製したウサギ抗毒素血清IgGは, MLTおよび溶血活性を特異的に中和した. 以上の in vitroの安定性, 分子量などの点から, 本MLTはセレウス菌の産生する溶血素IIである可能性が示唆された.
  • 鈴木 達行, Singla S.K., Sujata Jailkhani, Madan M. L.
    1991 年 53 巻 3 号 p. 475-478
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    屠場由来卵巣から水牛の卵子を採取した. 顕微鏡下で卵丘細胞の形態から卵子をクラス分けし, 5%発情水牛由来血清を含む25mMヒーペス緩衝TCM-199培地で, 39℃, 5%炭酸ガス器気相条件下で培養した. 体外培養の20~24時間後に4頭の種雄水牛由来精子で, それぞれ受精した後, 1%発情水牛由来血清を添加したTCM-199培地で, 39℃, 5%炭酸ガス相条件下で培養した. コンパクトに集合した卵丘細胞を持つ良質の卵子(67.3%, 33/49)では, 部分的に卵丘細胞が剥がれたり, 薄い卵丘細胞を持つ普通の卵子(27.5%, 25/91), 卵丘細胞の剥がれた不良卵子(3%, 3/100)に比べて有意(P<0.01)に高い分割率を示した. また種雄水牛間では, 実質的な受精率と分割率の変動が16%~43.8%の範囲でみられた. この方法により得られた後期桑実胚を14頭の受胚水牛に移植したところ, 1頭が60日と90日の鑑定で妊娠と診断された.
  • 竹原 一明, 木内 英昭, 桑原 正和, 柳沢 郁成, 水上 昌也, 松田 治子, 吉村 政雄
    1991 年 53 巻 3 号 p. 479-486
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    野鳥(ビロードキンクロ)の糞便から, 鶏腎細胞(CKC)に円形化のCPEを生ずるウイルスを分離した. このウイルスは, 間接蛍光抗体法(IFA)で抗ウシロタウイルス血清と反応し, また, 通常の方法でCKC上に明瞭なプラックを形成した. プラックサイズ(小, 中, 大)の違いから, プラッククローニングにより3つのクローンを選択した. 中和試験においては3クローンに違いは認められなかったが, SDS-PAGEの二本鎖(ds) RNA泳動パターンでやや差がみられた. CPE, IFA, ウイルス粒子形態, 及びdsRNA泳動パターンから, 分離ウイルスをA群に属するトリロタウイルスであると同定した. 発育鶏卵へ接種したところ, 卵黄嚢内接種により, 3クローンとも鶏胚を死亡させた.
  • 後飯塚 僚, 古澤 修一, 溝口 昌子, 長谷川 篤彦
    1991 年 53 巻 3 号 p. 487-489
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ネコ伝染性腹膜炎(FIP)罹患ネコ10例の腹水中のインターロイキン1(IL-1)活性を測定したところ, 2例の腹水が弱い活性を示したのみであった. しかし, 腹水を40%硫安塩析により高分子の蛋白を除去した上清には, 未処理の腹水より高いIL-1活性が認められ, その活性はゲル濾過により分子量約15,000であることが明らかになった. そのうち1例の腹腔浸出細胞におけるIL-1の産生についてヒ卜のIL-1αおよびβcDNAをプローブとしてdot blot hybridization を用いて解析した結果, 腹水から分離した浸出細胞中にIL-IαおよびβのmRNAが検出され, 腹水中のIL-1活性の一部は浸出細胞に由来することが示唆された.ネコ伝染性腹膜炎(FIP)罹患ネコ10例の腹水中のインターロイキン1(IL-1)活性を測定したところ, 2例の腹水が弱い活性を示したのみであった. しかし, 腹水を40%硫安塩析により高分子の蛋白を除去した上清には, 未処理の腹水より高いIL-1活性が認められ, その活性はゲル濾過により分子量約15,000であることが明らかになった. そのうち1例の腹腔浸出細胞におけるIL-1の産生についてヒ卜のIL-1αおよびβcDNAをプローブとしてdot blot hybridization を用いて解析した結果, 腹水から分離した浸出細胞中にIL-IαおよびβのmRNAが検出され, 腹水中のIL-1活性の一部は浸出細胞に由来することが示唆された.
  • 樋口 誠一, 下村 澄人, 吉田 博信, 星 史雄, 川村 清市, 安田 純夫
    1991 年 53 巻 3 号 p. 491-493
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    飽血後10日のフタトゲチマダニ・成ダニのヘモリンフ内にクラブ形で大きさ13.21-16.25×1.78-2.62μmの Babesia gibsoni のキネートが観察された. これらのキネートは空胞の有無により2つのタイプに分けられ, そのヘモリンフ内への出現は飽血後12日目に最も多く, その後次第に減少し飽血後30日目には見られなかった.
  • 新井 千加子, 小野 美穂子, 宇根 ユミ, 代田 欣二, 渡辺 俊文, 野村 靖夫
    1991 年 53 巻 3 号 p. 495-497
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    7歳の雑種雌犬に右腎原発の広範な骨への転移を伴う腎癌を認めた. 腫瘍は左腎・副腎・脾・肝・大網・腸間膜, 気管支分岐リンパ節, 肺, 三尖弁などに転移し, さらに後大静脈をほほ閉塞していた. 左大腿骨遠位端は鶏卵大腫瘍形成のため, 解離骨折を示していた. 病理組織学的には頭骨, 肋骨, 胸骨, 左右大腿骨, 膝蓋骨, 脛骨骨髄に腫瘍の増殖を認めた. 髄腔内は腫瘍細胞で充満し, 骨梁骨折・骨壊死が散在し, 骨皮質は非薄化し, 左右大腿骨・脛骨の外骨膜には反応性増生がみられた.
  • 渡辺 大作, 渡辺 一博, 酒井 淳一, 小林 正人, 種市 淳, 大島 寛一
    1991 年 53 巻 3 号 p. 499-501
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    食欲廃絶, 下痢および視力障害を示した12ヶ月齢のホルスタイン種肥育雌牛が, 血液検査でBUN, GOT, γ-GTP, 総ビリルビンおよび胆汁酸の増加を示した. 剖検では肝臓の萎縮, 胆嚢の腫大, 第四胃および小腸壁の水腫性肥厚がみられた. 組織学的には再生像を示す肝硬変と大脳灰白質深部から白質にかけて, また小脳髄質および延髄全域において海綿状変性がみられた. 以上の所見から, 本例は肝硬変に起因した肝性脳症と診断された.
  • 掘本 泰介, 川口 寧, Limcumpao Joselito A., 宮沢 孝幸, 高橋 英司, 見上 彪
    1991 年 53 巻 3 号 p. 503-505
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ネコヘルペスウイルス1型(FHV-1)を, SPF猫より採取し Concanavalin Aで刺激したTリンパ芽球, ならびにネコTリンパ芽球株化MYA-1, FL74細胞にそれぞれ接種したところ細胞は変性効果が見られた後, 死滅した. また各々の感染細胞中にはウイルス特異抗原が, 培養上清中には感染性の複製ウイルスが検出された. これらの成績は, FHV-1がネコリンパ芽球にlyticに感染することを示す.
  • 河合 透, 本田 隆, 徳山 幸夫, 種子野 章, 大石 紳二, 岡村 宏, 野中 富士男, SAKAI Eishi, 宮原 徳冶, 江藤 ...
    1991 年 53 巻 3 号 p. 507-509
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    毒素原性パスツレラ・マルトシーダD型菌株浮遊液の豚鼻内連続接種法の検討を行い, わが国で初めて鼻甲介萎縮病変の再現に成功した. 病変の程度は, 連続3日間接種よりも6日間接種の方が重篤であった. 接種菌は, 剖検時に回収され難いことから, 鼻内で持続的に定着できないことが示唆された. 病変形成に必要な菌数は, 豚の日齢により異なり, 1日齢及び80日齢SPF豚で各々106個以上,1010個以上であった.
  • 諸角 元二, 大山 洋子, 黒須 幸雄, 中山 裕之, 後藤 直彰, 安田 和雄, 佐々木 伸雄, 徳力 幹彦
    1991 年 53 巻 3 号 p. 511-512
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    主に後肢の脱力症状を呈する4歳の雌の雑種犬に対し, 全身性自己免疫疾患を疑い, 種々の検査を行った. 本症例には, 持続的な発熱と高βおよびγグロブリン血症がみられ, さらに抗核抗体は陽性であり, LE細胞も認められた. また, 血清筋由来酵素の上昇, 筋電図の異常, 筋生検所見などの結果は, 本症の診断基準を満たすところから免疫介在性の多発性筋炎と診断された.
  • 小倉 淳郎, 浅野 敏彦, 松田 潤一郎, 藤村 久子
    1991 年 53 巻 3 号 p. 513-515
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ネフローゼマウス(ICGN系)の発症に関わる腎糸球体病変及びその出現時期を明らかにするために, 連続腎生検材料を電子顕微鏡で観察した. ネフローゼ発症個体では, 既に生後30日に糸球体上皮細胞足突起の癒合が認められ, 日齢の進行とともに特徴的な糸球体毛細血管基底膜緻密層(LD)の多層化が進行した. ネフローゼの発症とは無関係に, LDの軽微な多層化(主に二層化)やその間に現れる周期的斑紋がしばしば観察された.
  • Limcumpao Joselito A., 玄 学南, 堀本 泰介, 遠矢 幸伸, 畔高 政行, 高橋 英司, 見上 彪
    1991 年 53 巻 3 号 p. 517-519
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    イヌヘルペスウイルス糖蛋白の感染MDCK細胞内における輸送を単クローン性抗体を用いた間接蛍光抗体法により調べた. 抗gp145/112抗体による蛍光抗原は感染4時間後に最初に現れたが, gp80, gp47に対する蛍光抗原は感染8時間目まで認められなかった. これら糖蛋白の感染細胞内における一般的な挙動は, まず核周囲の細胞質内に僅かに認められた後, 核内に不均一に, 次いで細胞質内, 細胞膜部位に認められた.
  • 井上 智, 飯田 孝, 谷川 力, 丸山 務, 森田 千春
    1991 年 53 巻 3 号 p. 521-522
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    近年, 食品を原因とするリステリア症の集団発生が欧米で報告されている. 今回, ビルに生息するクマネズミがリステリア保菌動物であるかを調べる目的で, 都心部2ヵ所のビルで捕獲したクマネズミ53匹について菌の分離を行った. L. monocytogenesはクマネズミの11.3%から分離され, また, 同じビルのクマネズミからは同じ血清型の菌のみが分離された. 今回の成績から, ビルに生息するクマネズミのリステリア保菌が示唆された.
  • 岡田 洋之, 寓 啓悟, 千早 豊, 松川 清
    1991 年 53 巻 3 号 p. 523-526
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ビタミンD3投与により誘発されたウサギのC細胞に過形成と肥大が認められた. C細胞でのカルシトニン, カルシトニン遺伝子関連ペプチドならびにソマトスタチンに対する免疫染色反応は著しく減じた. 他方, クロモグラニンAと神経特異エノラーゼの免疫染色反応は対照群例, 実験群例のC細胞で共に認められなかった.
  • 山本 修, 三森 国敏, 吉田 敏則, 真板 敬三, 白須 素彦
    1991 年 53 巻 3 号 p. 527-529
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    89週齢のWistar系雌ラットに発生した松果体腫瘍を, 病理学的に検索した. 腫瘍は, 松果体付近の被膜にほぼ覆われた血管に富む結節性増殖巣として観察され, 明調大型細胞の充実性増殖からなる小葉構造が頻繁に認められた. 核分裂像の増加, 細胞の多形性, 出血, 壊死等の悪性所見がみられ, 腫瘍細胞には分泌顆粒と思われる有芯小胞や接着装置が観察された. 以上の所見から本腫瘍は松果体実質細胞由来の悪性松果体細胞腫と診断された.
  • 原 由起子, 五十君 静信, 春日 文子, 小倉 淳郎, 長岡 芳明, 高橋 佐喜子, 水野 左敏
    1991 年 53 巻 3 号 p. 531-532
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    急性出血性腸炎の認められたセフメタゾール起因性下痢症のウサギの盲腸内容物から C. sporogenesを分離した. 本菌のGAM半流動培地培養濾液はウサギ腸管ループ試験において著明な水分分泌促進を起こし, さらに腸管粘膜組織に著しい出血を誘起した. また, ウサギ皮内接種試験では出血斑を引き起こし, さらに HeLa cellsに対して細胞毒性を示した. しかし, これらの活性はC. difficileの培養濾液の活性と比較すると低かった.
  • 律田 知幸, 山田 俊治, 村上 洋介, 杉村 崇明
    1991 年 53 巻 3 号 p. 533-535
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    オーエスキー病ウイルス(PrV)に対するモノクローナル抗体のうち, モルモット補体の非存在下で高いウイルス中和活性をもつ2種類のモノクロナール抗体は, 免疫沈降によりいずれもウイルス糖蛋白であるgp50を沈降した. この2種類のモノクロナール抗体は, 競合結合試験によって異なるエピトープを認識することが明らかにされた. これらのモノクローナル抗体は, ウエスタンブロッティング後では反応性を欠いたことから, gP50上の補佐非要求性中和エピトープは糖蛋白の立体構造によって決定されていることが示唆された.
  • 大杉 剛生, 黒澤 努, 前島 一淑
    1991 年 53 巻 3 号 p. 537-539
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    消化管内細菌が他臓器ヘ移行する細菌転移をストレプトゾトシン頻回投与糖尿病(STZ)および自然発症糖尿病(NOD)マウスについて観察した. STZマウスの盲腸内 Enterobacteriaceae数は増加し, 大腸菌が肝臓, 腸間膜リンパ節から検出された. 一方, NODマウスでは, 盲腸内 Enterobacteriaceae数の増加, 臓器からの細菌は観察されなかった. これはSTZマウスの細菌転移は, 糖尿病によるものではないことを示唆している.
  • 佐々木 稔, 新井 敏郎, 塩見 美江, 池田 尚隆, 大木 与志雄
    1991 年 53 巻 3 号 p. 541-542
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    新生ハタネズミにMSAを投与すると, 約55%の動物に糖尿病が誘発されるが, 尿糖の出現前より血糖値, 血中インスリンおよびグルカゴン値の有意な増加が認められ, 肝グルコキナーゼ活性も有意に上昇した. 重症例では, 血中インスリン値および肝グルコキナーゼ活性が著明に低下したが, 血中グルカゴン値はほぼ正常であった. ハタネズミは草食動物の糖および脂質代謝障害の研究を行うにあたって有用な動物モデルと考えられる.
  • 泉澤 康晴, 小谷 忠生
    1991 年 53 巻 3 号 p. 543-544
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    犬の正常房水(一次眼房水)中の免疫グロブリン(IgG, IgA, IgM)と, 一次眼房水採取後に生ずるいわゆる二次眼房水におけるそれら濃度の経時的変化を観察した. 一次眼房水の免疫グロブリン量は血清のそれに比べて1/700-1/300と極めて微量であった. 20分後の二次眼房水では血清の1/5-1/3と著しい増加を示したが, 時間経過とともに減少して48時間後にはほぼ一次眼房水の値に回復した.
  • 松田 基夫, 松本 一政, 山田 隆紹, 金内 長司
    1991 年 53 巻 3 号 p. 545-547
    発行日: 1991/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    アガロースブロック中に包埋された好熱性カンピロバクター3菌種株(C. coil JCM2529T C. jejuni JCM2013と C. laridis JCM2530T)の無傷巨大染色体DNAをGCのみを含む配列を認識する3種類の制限酵素でそれぞれ消化し, パルスフィールドゲル電気泳動法で解析した. NotIとSfiIでそれぞれ処理されたC3菌種株DNAは対応する未処理の染色体DNAとほとんど同じ移動度を示したので切断の有無を明らかにするためApaIを用いた ApaI-NotIとApaI-SfiI二重消化実験を行った. ApaIは C. coilで3ヶ所 C. jejuniで2ヶ所 C. laridisで2ヶ所の切断部位を有していたがApaI-NotI二重消化実験でC. coilの場合4個の切断断片が観察され, C. coil JCM2529T染色体DNA上に少なくとも1個のNotI認識配列が存在する事が示唆された. G+C含量の低い細菌染色体がNotIおよびSfiIによって切断されているかどうかを解析するうえでの二重消化実験の有用性を指摘した.
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