Journal of Veterinary Medical Science
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Monosodium Aspartate (MSA)投与により誘発された糖尿病ハタネズミにおける血中インスリン・グルカゴン値および肝酵素活性の変動
佐々木 稔新井 敏郎塩見 美江池田 尚隆大木 与志雄
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1991 年 53 巻 3 号 p. 541-542

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抄録
新生ハタネズミにMSAを投与すると, 約55%の動物に糖尿病が誘発されるが, 尿糖の出現前より血糖値, 血中インスリンおよびグルカゴン値の有意な増加が認められ, 肝グルコキナーゼ活性も有意に上昇した. 重症例では, 血中インスリン値および肝グルコキナーゼ活性が著明に低下したが, 血中グルカゴン値はほぼ正常であった. ハタネズミは草食動物の糖および脂質代謝障害の研究を行うにあたって有用な動物モデルと考えられる.
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