Journal of Veterinary Medical Science
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肝親和性マウス肝炎ウイルスMHV-2から分離したプラック変異株の肝炎原性
後藤 直彰姜 正克姜 鐘求内田 和幸許 徳龍甲斐 一成
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1991 年 53 巻 4 号 p. 655-661

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抄録
肝親和性マウス肝炎ウイルスMHV-2から3種のプラック変異株(MHV-2S, -2M, -2L)を分離し, それらの肝炎原性について検討した. 各変異株2×105 PFUを4週齢ICRマウスに腹腔内接種すると, MHV-2S接種群は40%, -2M接種群は20%が〓死し, -2L接種群は全例生残した. 肝のウイルス価はMHV-2S, -2M接種群で接種後96時間にそれぞれ105PFU/0.2g, 106PFU/0.2gに達し, その後-2S接種群では徐々に減少したが, -2M接種群では急激に低下し, 接種後144H寺間ではウイルスが検出できなかった. MHV-2L接種群では接種後48時間に103PFU/0.2gを示し, 以後低下した. 病理組織学的にはMHV-2S接種群では肝全体に亘る帯状壊死を, -2M接種群では巣状壊死を示した. MHV-2L接種群では極小の病巣が形成されたに過ぎなかった. ウイルス抗原の分布は形成病巣と一致していた. 微細形態学的にはMHV-2S接種群では親ウイルスMHV-2接種群同様肝細胞内外にウイルス粒子が見られたが, -2M, -2L接種群では細胞外ウイルス粒子は認められなかった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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