Journal of Veterinary Medical Science
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先天性骨軟骨形成異常症(ocd/ocd)ラットにおける骨端軟骨のグリコサミノグリカンのイオン交換クロマトグラフィーによる分析(短報)
菊川 馨一朗亀井 孝幸鈴木 勝士
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1991 年 53 巻 6 号 p. 1091-1092

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抄録
先天性骨軟骨形成異常症(ocd/ocd)ラットの新生子の骨端軟骨に含まれるグリコサミノグリカン(GAG)をパパイン消化により抽出し, DEAE-Sephadex A-25を用いて分析した. その結果, 対照+/+ラットに比べて, ocd/ocdラットのヒアルロン酸(HA)とコンドロイチン硫酸(CS)の何れの含量も低く, その構成比(HA/CS)は高いことが判明した. このGAGの低下が, ocd/ocdラットの骨端軟骨の組織学的な異常を引き起こしていると考えられた.
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