Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
モノクローナル抗体を用いたSandwich ELISAによるブドウ球菌エンテロトキシンAの検出(短報)
品川 邦汎鈴木 真紀子松坂 尚典杉井 俊二
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 53 巻 6 号 p. 1093-1095

詳細
抄録

ブドウ球菌エンテロトキシンA (SEA)のみに反応するモノクローナル抗体(MAb) 2種(A-111, A-211)およびSEAおよびエンテロトキシンE (SEE)の両方に反応するMAb 1種(AE-32)を用いて, ポリスチレンプレートへの吸着抗体とhorseradish peroxidase (PO)標識抗体の各組み合わせによるSandwich ELISAについてを検討した. プレートへの吸着抗体A-211とPO標識抗体A-111の組み合わせ(A-211/A-111+po)により, 微量のSEA (0.2~0.5 ng/ml)を検出することができた. 本結果からMAbを用いるELISA はSEA検出に有効であり, 食中毒の診断に応用できると考えられる.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top