1991 年 53 巻 6 号 p. 1093-1095
ブドウ球菌エンテロトキシンA (SEA)のみに反応するモノクローナル抗体(MAb) 2種(A-111, A-211)およびSEAおよびエンテロトキシンE (SEE)の両方に反応するMAb 1種(AE-32)を用いて, ポリスチレンプレートへの吸着抗体とhorseradish peroxidase (PO)標識抗体の各組み合わせによるSandwich ELISAについてを検討した. プレートへの吸着抗体A-211とPO標識抗体A-111の組み合わせ(A-211/A-111+po)により, 微量のSEA (0.2~0.5 ng/ml)を検出することができた. 本結果からMAbを用いるELISA はSEA検出に有効であり, 食中毒の診断に応用できると考えられる.