Journal of Veterinary Medical Science
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アスパラギン酸ナトリウムを投与したハタネズミおよびマウスにおけるアセチルCoAカルボキシラーゼ活性の変動
新井 敏郎佐々木 稔塩見 美江野中 哲落合 謙介大木 与志雄
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1992 年 54 巻 1 号 p. 131-135

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抄録
新生仔期に背部皮下に4 mg/gのアスパラギン酸ナトリウム(MSA)を投与されたハタネズミとマウスにおいて, 体重および肝アセチルCoAカルボキシラーゼ活性の変動を測定した. MSAを投与されたマウスでは, 血漿インスリン値とアセチルCoAカルボキシラーゼ活性が有意に増加し, 顕著な肥満が観察された. 正常ハタネズミの肝アセチルCoAカルボキシラーゼ活性は低く, マウスの値の1/2以下であった. MSAを投与されたハタネズミにおいて, インスリン値は有意に増加したが, アセチルCoAカルボキシラーゼ活性は特に変動せず, 肥満も認められなかった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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