1992 年 54 巻 2 号 p. 383-386
鶏のトリレオウイルス(ARV)感染症に対する能動免疫を, Footpad攻撃後のFoot-pad肉眼病変で評価し, 防御能と中和抗体価の関係を検討した. 生ウイルス(58-132株)を経口投与された鶏は, 同ウイルスの不活化抗原を筋肉内接種された鶏に比べて, より良好な防御能を獲得していた. この時, 攻撃前の血中中和抗体価は前者よりも後者の方で明らかに高かった. この生ウイルス経口投与鶏での防御能は, 中和抗体のまだ産生されていない投与後2~4日目から出現してくることが判った.