Journal of Veterinary Medical Science
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黄色ブドウ球菌による壊死性乳腺炎の犬で認められた血小板パターンの異常
長谷川 貴史藤井 貢深田 孝辻 智恵藤田 智子後藤 義孝新城 敏晴小川 博之
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1993 年 55 巻 1 号 p. 169-171

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抄録
7歳の雌ビーグル犬が黄色ブドウ球菌による乳腺炎を発症した. 乳腺の腫脹, 白血球数の増加, 血小板パターンの乱れ(大型PLTの増加)を認めた. 臨床症状が改善するまで血小板数の減少傾向と血小板パターンの乱れが続いた. これにはLPSのみならず起炎菌による炎症反応が関与しているものと考えられた. またグラム陽性菌による乳腺炎においても血小板の数とパターンの変動が臨床症状とよく相関することが示唆された.
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