抄録
正常な成鶏から分離した血清を出発材料にして, 免疫グロブリン以外のCa2+依存性アガロース結合蛋白質を分離, 精製した. 精製蛋白質はゲル濾過では分子量146,000の位置に溶出された. SDS-ポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)解析では, 非還元条件下で分子量39,000の1本の蛋白質バンド, 還元条件下で分子量41,000の1本の蛋白質バンドを示した. これらの成績から, 鶏血清中のCa2+依存性アガロース結合蛋白質はサブユニットが非共有結合により会合した分子であると考えられる.