Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
犬回虫感染子虫卵投与鶏における幼虫寄生状況(短報)
丸山 総一新野 猛山許 和昭勝部 泰次
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 56 巻 1 号 p. 139-141

詳細
抄録
14週齢の雌の白色レグホン種に犬回虫感染子虫包蔵卵1,500個を経口投与し, 投与1日目から50日目まで肝臓, 心臓, 脾臓, 脳, 筋肉(ササミ, 胸筋, 脚筋)の幼虫分布状況を調べるとともに, 肝臓の病理組織学的検討を行った. 幼虫寄生数は, ササミの0~132隻, 胸筋の0~10隻, 脚筋の4~30隻, 肝臓の40~192隻, 心臓の0~4隻, 脾臓の0~2隻, 脳の0~1隻であった. 投与第6日以降の肝臓表面に, 小数の微細な白斑が観察された. 組織学的には, リンパ球, 好酸性顆粒球からなる肉芽腫性結節が多数観察され, 病変は時間の経過とともに重度になる傾向にあった.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top