Journal of Veterinary Medical Science
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乳牛2例にみられたパラフィラリア症とレバミゾール塗布による出血の治療(短報)
飯田 正毅平 詔亨
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1994 年 56 巻 1 号 p. 203-205

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抄録
1989年6~8月, 北海道より千葉県下に導入された乳牛2頭の肩甲部皮膚から出血がみられた. 出血部である結節の小孔部からParafilaria bovicola雌虫がそれぞれ1匹摘出された. 患牛にイベルメクチンを経口投与したが, 出血はその後も発生した. 出血部に2.5%レバミゾール水溶液を塗布したところ, 出血はいずれも数分以内に止まった. この塗布は, 農家で容易に実施できることから, 実用的な治療方法であると思われた.
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© 社団法人 日本獣医学会
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