1994 年 56 巻 1 号 p. 59-63
Fusobacterium necrophorum実験感染マウスにおける遅延型過敏症の誘導を知るために足蹠反応を試みた. F. necrophorum生菌のマウス腹腔内投与により感作を行った. 本反応では感作後足蹠反応を惹起するには同一菌の生菌より加熱死菌のほうが良好である. 惹起注射後48時間に測定するのが適切であった. 感作菌量は105, 106のオーダーで差が認められなかった. 強い反応は感作後4日と14日に認められた. この反応には特異性が認められ, 脾臓細胞が伝達出来た. 以上の結果からF. necrophorumはマウスに遅延型過敏症を誘導出来ることが認められた.