Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
妊娠ラットに投与したパラコートの胎子動脈管に対する作用(短報)
白井 明志有嶋 和義政岡 俊夫高木 博隆山本 雅子江口 保暢赤堀 文昭
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 56 巻 2 号 p. 413-414

詳細
抄録
ラット胎子動脈管に対するパラコート(PQ)の作用を検索した.PQを25mg/kgの用量で妊娠19~21日のラットに剖検前3時間に投与した.胎齢19日の午後1時に剖検した胎子では,動脈管の収縮はみられなかったが,胎齢19日の午後4時以降に剖検した胎子では有意な動脈管の収縮がみられた.これらの結果は,PQは胎子動脈管に対して収縮作用をもち,その収縮の臨界期は胎齢19日の前半であることを示すものである.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top