1994 年 56 巻 6 号 p. 1177-1179
培養細胞にオーエスキー病ウイルスを感染させた後ホルマリン固定し, そのワクチン効果を検討した. マウスをホルマリン固定細胞で免疫し野外株で攻撃したところ, 良好な防御効果が確認された. 又, 豚においてもホルマリン固定細胞で免疫したものは攻撃後一過性に軽い症状が認められたのみで, 体重の伸びも良好であった. これらの結果は, ホルマリン固定細胞が簡便かつ安全でしかも充分な効果を有する新たなタイプのワクチンとして機能する可能性を示唆する.