Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
イヌのエンドトキシンショック時の肺障害に対する血小板活性化因子拮抗薬(TCV-309)の治療効果
岡野 昇三多川 政弘浦川 紀元
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 57 巻 4 号 p. 751-753

詳細
抄録
新しく開発された血小板活性化因子(PAF)拮抗薬TCV-309のエンドトキシンショック時の肺wet/dry比および肺表面活性に対する効果を中心にPAF拮抗薬CV-3988と比較検討した. TCV-309( 1 mg/kg)またはCV-3988 (10 mg/kg)投与は, エンドトキシン(3mg/kg)投与による肺wed/dry比の上昇を有意(P<0.01)に低下させ, またエンドトキシン投与により低下した肺表面活性を上昇させた. さらにTCV-309またはVC-3988投与は, エンドトキシンショックによる組織障害を軽減した. 以上のことよりTCV-309は, CV-3988と同様にエンドトキシンショック時の肺障害を抑制することが示唆された.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top