Journal of Veterinary Medical Science
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抗基底膜抗体を有する犬の円板状紅斑性狼瘍の1例
岩崎 利郎清水 素子尾畑 英郎柳井 徳麿北川 均佐々木 栄英
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1995 年 57 巻 6 号 p. 1097-1099

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抄録

犬の円板状紅斑性狼瘍(DLE)は自己免疫皮膚疾患と考えられているが, 基底膜に対する自己抗体は知られていない. 臨床像, 病理組織学および直接蛍光抗体法などの検査結果から9歳のシェットランドシープドッグをDLEと診断した. 本例において間接蛍光抗体法を行ったところ基底漠に陽性所見が得られ, 免疫ブロッティング法では120と85kDaの表皮細胞抽出蛋白が認識された. これは既知の疾患に関連する基底膜蛋白とは異なっていた.

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