Journal of Veterinary Medical Science
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鳥取県で生まれた牛の腹腔内から採取されたマーシャル糸状虫Setaria marshalliの虫齢と生存性との関連性の検討
藤井 武林 隆敏古谷 徳次郎平 詔亨
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1996 年 58 巻 2 号 p. 171-172

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抄録
Setaria marshalliの寿命を知るため, 1992年11月~12月に生まれた8頭の子牛を29~230日齢の時点で剖検した. 蚊の活動時期を基に, 虫齢4~9ヵ月と推定された虫を宿す子牛4頭から検出された虫体計30匹は全て生きていた. 虫齢が7~13ヵ月と推察された虫を宿す子牛4頭から検出された35/50匹の虫体は, 腹膜にフィブリンに包囲された吸収過程と思われる死滅虫体であった. これらのことから, S.marshalliの寿命は感染後約1年であろうと推察された.
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