Journal of Veterinary Medical Science
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母体片側腎臓摘出のラット胎子腎臓における近位尿細管の発達に対する影響 : 組織形態計測学
岡田 利也山岸 達郎木曽 康郎森川 嘉夫佐々木 文彦
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1996 年 58 巻 5 号 p. 413-417

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抄録

母体片側腎臓摘出を妊娠5日目に行い, 胎子の腎臓における近位尿細管の発達を組織形態計測学的に調べた. 近位尿細管上皮細胞の高さ, 内径, 長さ, および総体積を計測し, さらに腎小体総体積を計測した. 胎生18日齢では母体片側腎臓摘出によって未熟な腎小体の総体積は増加したが, 近位尿細管には変化が認められなかった. 胎生20日齢および22日齢では, 成熟した腎小体の総体積, 近位尿細管の内径, 長さおよび総体積が母体片側腎臓摘出によって有意に大きくなり, 近位尿細管上皮細胞の高さは逆に低くなった. これらの結果から, 母体片側腎臓摘出によって近位尿細管の発達は促進されることが明らかになった.

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