抄録
近年, マイクロ気体流れや高速気体流れなどPIV (particle image velocimetry) では速度計測が困難な流れにおける高空間・高時間分解能速度計測の必要性が高まっている. これらの流れにおいて速度計測が可能な手法として, 本稿ではMTV (molecular tagging velocimetly) を紹介する. 本稿では, 最初に気体流れに適用される2つのタイプのMTVについて述べる. 次に, 著者らがこれまでに開発してきたアセトンをトレーサ分子としたMTVシステムについて述べる. さらに, このシステムをスロート高さ286μm, 出口高さ500μmの二次元ラバルノズルから発生する超音速マイクロ噴流に適用した結果を紹介し, 計測された速度の不確かさについて議論する. 最後に, 気体流れ速度計測法としてのMTVの今後の展望を述べる.