可視化情報学会誌
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電磁流体のビジュアルシミュレーション
―CG表現のためのモデリングと可視化―
石川 知一
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2016 年 36 巻 140 号 p. 19-23

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抄録
 コンピュータグラフィックス(CG)による流体現象の可視化は映画やゲーム,商用広告など映像制作の分野で需要がある.近年の研究では,流体の振る舞いを再現するためにNavier-Stokes方程式の数値計算などを用いた物理ベースの方法が採用され,煙,雲,水,炎のような流体をCGでリアルに表現することが可能になってきた.
  CGの分野において,磁場との相互作用を考慮した流体の研究はほとんど行われていない.磁場の影響を受ける流体は,電磁流体と呼ばれ,プラズマと磁性流体に二分される.プラズマによる自然現象には太陽表面のプロミネンスや,地球上で観測されるオーロラ現象がある.磁性流体は磁場との相互作用によりスパイクが伸びる特徴を利用してアート作品に利用される.これら3つの現象は視覚的に興味深いため,CGで再現し映像化することは重要であると考えられる.
  本稿では,電磁流体力学の基礎方程式で記述される,太陽表面の活動とオーロラの2つの自然現象と,磁性流体の物理現象のCG表現の一手法について説明する.
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© 2016 社団法人 可視化情報学会
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