可視化情報学会誌
Online ISSN : 1884-037X
Print ISSN : 0916-4731
ISSN-L : 0916-4731
36 巻, 140 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
特集記事
  • 相良 直哉, 桑原 明栄子
    2016 年36 巻140 号 p. 2
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 近藤 邦雄
    2016 年36 巻140 号 p. 3-8
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    見えているが見えていないなどということや,おなじものをみていても人によって理解は違うこともある.人は目を通して対象物を見て,対象の内容を理解するのである.伝えたい対象をどう描いたら,伝えたいことがよく伝えられるか,理解を助けるかが大切である.「うまく魅せる」ことは,表現する立場からいえば,「伝えたいことが理解される」ことを目指して描くことになる.デジタル映像処理の発展により,表示された画像や映像をみるだけではなく,その処理結果を見て,対話的により意図に合った表現を見つけ出していくことが可能である.このように可視化は,計算処理後の一方的な機能ではなく,必要な計算も行って繰り返す中で利用する機能になっている.本文では,的確に情報伝達を行うための表現技術に関連する「みることとわかること」,「魅せる手法」について述べ,それを踏まえた表現目的と表現方法,そしてその特徴について述べる.
  • 伊藤 貴之
    2016 年36 巻140 号 p. 9-13
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
     本稿では画像情報を人間自身で視認するための可視化技術の動向を概観する.特に本稿では「画像情報の再構成によって観察可能となる知識」を可視化することを考える.ここでいう再構成とは例えば,静止画や動画を並べ替える,静止画や動画から高水準な情報を抽出する,といった処理を指す.本稿では,このような処理によって再構成された画像情報を可視化する各種技術について概観する.その中でも本稿では特に,画像中に写る人間の行動に焦点をあてていくつかの技術を紹介する.
      また本稿の最終章では「今後の展望」として,画像情報の可視化が従来の可視化技術と概念的にどのように異なるのか,これを抽象化して議論すると今後の可視化研究にはどのような方向性が考えられるのか,といった点を論じる.
  • ―植物検索とアプリ検索への適用による効果―
    梶山 朋子
    2016 年36 巻140 号 p. 14-18
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    著者は,曖昧な情報要求に柔軟に対応できる画像検索インタフェースの提案を目指してきた.動的な階層構造の生成による多面的な検索を提供し,言葉で表現しづらい情報要求を入力できるとともに,検索結果を評価することによって検索を続けられるような仕組みを実現するために,リング状検索インタフェースを提案した.本稿では,提案インタフェースを紹介し,植物検索とアプリケーション検索への適用とその効果について考察した. 複数のユーザビリティテストによって,(1) リングGUIは,初心者ユーザに好まれ,満足度の高い画像を選択できること,(2) 探索過程において,属性と属性値の関係,属性値と検索結果の関係などから,情報特徴の学習や新たな知見の獲得ができること,(3) 色や雰囲気といった感覚的な属性を用意することにより,新たな意思決定の提供ができることを確認した.
  • ―CG表現のためのモデリングと可視化―
    石川 知一
    2016 年36 巻140 号 p. 19-23
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
     コンピュータグラフィックス(CG)による流体現象の可視化は映画やゲーム,商用広告など映像制作の分野で需要がある.近年の研究では,流体の振る舞いを再現するためにNavier-Stokes方程式の数値計算などを用いた物理ベースの方法が採用され,煙,雲,水,炎のような流体をCGでリアルに表現することが可能になってきた.
      CGの分野において,磁場との相互作用を考慮した流体の研究はほとんど行われていない.磁場の影響を受ける流体は,電磁流体と呼ばれ,プラズマと磁性流体に二分される.プラズマによる自然現象には太陽表面のプロミネンスや,地球上で観測されるオーロラ現象がある.磁性流体は磁場との相互作用によりスパイクが伸びる特徴を利用してアート作品に利用される.これら3つの現象は視覚的に興味深いため,CGで再現し映像化することは重要であると考えられる.
      本稿では,電磁流体力学の基礎方程式で記述される,太陽表面の活動とオーロラの2つの自然現象と,磁性流体の物理現象のCG表現の一手法について説明する.
  • ―編集と翻訳による価値の定義とストーリーテリング―
    眞貝 維摩
    2016 年36 巻140 号 p. 24-28
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    近年,広告業界でデータの重要性が増している.その背景には,ビッグデータという言葉が浸透しているように,技術の発達によって人々の社会の中のいたる場面で,様々なデータが収集されるようになったことが考えられる.広告の目的は,コミュニケーションによって課題を解決することにある.データを用いた表現,データの可視化は,現実に起こっている事象をもとに行われるため,これまでにできなかったような課題解決を可能とする新たな手法として注目されている.しかし,コミュニケーションのターゲットとなる人々は,多くの場合一般の生活者であり,データを読み解くスキルを必ずしも持っているわけではない.そのため,必要な情報が理解しやすく表現されている必要がある.本稿では,3つの事例をもとに,コミュニケーションにおける課題解決のための可視化にとって編集と翻訳が重要であることについて述べるとともに,可視化を用いたストーリーテリングについても触れる.
  • ―模様による天候のオノマトペの可視化に関する調査―
    桑原 明栄子
    2016 年36 巻140 号 p. 29-32
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    オノマトペとは,様々な事象やモノに印象を付加する言葉であり,擬音語と擬声語を統括した言葉である.日本語は他言語に比べ,オノマトペの数が多く,使用頻度が高いとされている.本研究では,一般的に使用される日本語のオノマトペの印象を体系化し,それらが持つイメージを模様として可視化した.可視化した模様を評価し,活用することで可視化したイメージによって共通認識をどのように持つか,コミュニケーションを図るかなどをこれまでに調査,考察した結果を報告する.日本語オノマトペの印象を可視化してその印象について調査し,体感型システムとして実装した.そのことにより,新しい表現方法を提案し,日本語によるコミュニケーションの発展の一助になると考えられる.
feedback
Top