2017 年 37 巻 146 号 p. 8-13
本論文は,道路や鉄道, 航空機などの交通騒音に対して可視化・可聴化技術に基づく体験型交通騒音評価システムの構築を行ったものである.このシステムは,騒音レベルを幾何音響理論に基づくモデルASJ-RTN Model 2013.により計算し,その結果をCGによる立体映像による可視化と立体音響による可聴化の両方を用いて利用者に提示するものである.立体音響場の構築には,Ambisonics手法を用いている.本システムの妥当性と有効性を検討するため,道路,鉄道および航空機騒音に適用し,実測結果との比較を行うとともに,VR空間において計算結果どおりの音場がほぼ再現できているかの検証を行った.本システムは,新設の道路,鉄道,空港および騒音対策工の計画・設計支援ツールとして,また周辺住民との合意形成を得る上でも有効な手段となることが期待できる.