種豚育成前期(25-45 kg)のアグーに適する栄養バランスを明らかにするために, タンパク質(CP)とエネルギー(DE)の水準が異なる4種類の飼料を給与し,増体および背脂肪厚に及ぼす影響を検討した.CP水準は約18%DMに設計した高CP区,CP水準を高CP区の9割(約16.5%DM)とした低CP区の2水準を設けた.DE水準は4.0-4.1 Mcal/kgDMに調整した高DE区,DE水準を約3.6 Mcal/kg DMに調整した低DE区の2水準を設けた.組み合わせにより,高CP高DE区,高CP低DE区,低CP高DE区および低CP低DE区の4処理区を設け,11-12週齢のアグーに5週間給与した.その結果,増体および飼料効率は,高CP区で低CP区より高い値を示したが,処理区間に有意な差は認められなかった.日背脂肪厚増加量は給与飼料の効果が認められ,低DE区で高DE区より低い値を示した.以上のことから,DE水準を低下させた飼料の給与によって,種豚育成前期のアグーの増体に影響を及ぼさずに背脂肪厚増加を抑制できる可能性が示唆された.
日本暖地畜産学会報 68(2):69-74,2025