可視化情報学会誌
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大規模シミュレーション結果のCAVE装置による対話的可視化
―興味領域の抽出と自動詳細度設定―
大野 暢亮
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2019 年 39 巻 152 号 p. 3-7

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抄録

没入型のバーチャルリアリティ装置であるCAVE装置で大規模なデータの可視化を実現した.興味領域の抽出と自動詳細度設定機能をVFIVEと呼ばれるCAVE装置用の対話的可視化ソフトウェアに実装した.興味領域の選択は,CAVE装置の中で対話的かつ直感的に行うことができる.この自動詳細度設定機能は,等値面表示などのスカラーデータの可視化手法では,興味領域の大きさにかかわらず常に一定の解像度のデータをもとに可視化を行うことを可能にする.流線表示などのベクトルデータの可視化手法では,興味領域の大きさに応じて流線の解像度を調節する.本機能を用いて大規模なデータを実際に可視化することで,大規模データの対話的な可視化が可能なことを確認した.

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© 2019 社団法人 可視化情報学会
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