2021 年 41 巻 161 号 p. 16-20
東京オリンピックとパラリンピックは,共生社会の実現に向けたバリアフリーの取り組みを促進する機会として,大きな期待が寄せられている.しかし,障害者を取り巻く環境にはまだ改善の余地が残されている.
例えば,視覚障害がある人のための点字ガイダンスブロックは事実上日本中どこにでも使われている.指標は点や直線で表され,点指標は注意用で,直線指標は方向を示している.近年では移設可能な点字誘導用ブロックが提供され,障害者向けの経路案内を柔軟に行えるようになりつつあるが,屋内での使用のための点字誘導用ブロックに関する研究は多くない.
我々は,ICTを使用して,視覚障害者にとって使いやすい誘導用ブロックの設置をサポートする研究に着手した.本稿では,ICTを用いた視覚障害者向け誘導用ブロックの敷設支援について述べる.