可視化情報学会誌
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地震時挙動の可視化から視る古建築のサスティナビリティ
高岩 裕也
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2025 年 45 巻 173 号 p. 2-5

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抄録

 我が国の古建築に多く見られる斗栱は,柱頭と丸桁の間に設置されるブラケットの役割を果たす部材であり,その地震時挙動は明らかになっていない.そこで,古建築の地震時挙動を明らかにすることを目的として斗栱の動的加力試験をおこなった.動的加力試験において,変位計で挙動を把握することは,変位計同士の接触など配置的な問題から困難である.そこで,本実験ではモーションキャプチャを用いて斗栱の挙動を可視化した.併せて,同仕様・同寸法のヒノキで新築した斗栱を用いた動的加力実験の結果と比較をおこなうことで,古建築の持つサステナビリティについて考察をおこなった.実験の結果,斗栱は,約150年の年月を経ても新築した斗栱と同等の特性を有することが確認された.斗栱は,主たる成分が摩擦抵抗となるディテールとすることで,木材の経年変化の影響を受けにくくしていることが推察された.

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