2025 年 45 巻 174 号 p. 26-30
本研究では,カムテール翼型を縮流ノズル内に配置することで,噴流の中心軸上における流速を持続させ,気流の到達距離を延伸させる新たな気流制御手法を提案した.実験の結果,翼後端での剥離により後流に負圧領域が形成され,流れが中心方向に収束し,ブースト効果によって中心軸流速が増幅されることが確認された.この知見をもとに,医療用卓上型エアカーテン装置を開発し,PIVおよび熱線流速計により遮断性能を検証した.その結果,装置は人体から放出される呼気エアロゾルを効果的に遮断する性能を有することが示された.本装置は,問診や採血など対面距離が短い医療場面において,有効な感染対策装置としての応用が期待される.