抄録
弁当工場からのエコフィードの給与レベルが肥育豚の発育,枝肉,肉質特性に及ぼす給与レベルによる影響を検討した.エコフィードは乾燥で,パンくず主体(91%)とした.対照区には配合飼料を給与し,試験区にはエコフィードを25%,50%,75%,100%現物換算で混合した.平均体重69.2±0.4 kgの豚,計40頭を用い,市場出荷体重まで給与した.と畜後,肉質分析のために胸最長筋,背脂肪を採取した.肥育期間と飼料要求率は,対照区と比べ,50%,75%,100%エコフィード試験区で有意に高くなった.一方,飼料費は,対照区と比べ,50%,75%,エコフィード試験区で低下した.エコフィードの給与は,枝肉特性,脂肪交雑,脂肪酸組成を除く肉質に有意には影響しなかった.胸最長筋における脂肪交雑と粗脂肪含量は,50%レベル以上のエコフィード飼料給与によって有意に増加あるいは増加傾向にあった.以上の結果は,主にパン主体エコフィードが生産コスト低減に役立ち,給与レベルによって豚肉の脂肪交雑をコントロールするのに役立つことを示した.