日本暖地畜産学会報
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原著論文(短報論文)
刈取りの高さおよび間隔が無出穂気候帯における 夏作一年草としてのパリセードグラス(Brachiaria brizantha cv. MG5 ) の乾物生産に及ぼす影響
金子 真 中村 好德山田 明央
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2014 年 57 巻 1 号 p. 49-52

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抄録

パリセードグラスが出穂しない気候帯の地域において,刈取りの高さおよび間隔が生育と乾物収量に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,刈取りの高さとして10,20 および50 cm 高の3 水準,間隔として2 および4 週間の2 水準を組み合わせた5 処理のポット試験を行い,乾物収量,草高および茎数を調査した.その結果,収量に対する刈取り間隔の影響は,2 週間刈りに比べて4 週間刈りで有意に高く,刈取り高さの影響は,10 cm と20 cm 高の間に有意な差異は見られず,50 cm 高で有意に低下した.一方,茎数は刈取り高さが高いほど増加した。以上,本研究の結果より,パリセードグラスは出穂しない気候帯においても,刈り取り間隔が長いほど収量が高くなることが明らかになった.刈取り高さの影響については,50 cm 高での刈取りで収量が低下した原因を今後詳細に検討する必要があると考えられた.

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