日本暖地畜産学会報
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一般論文
GRAS-Diを用いたタイ在来鶏と日本在来鶏の遺伝的関連性の考察
西山 由紀大塚 幸明岡本 新Pattanapong Thadtha下桐 猛山中 賢一和田 康彦
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2025 年 68 巻 2 号 p. 105-112

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抄録

ニワトリは紀元前6000年以前に東南アジアでセキショクヤケイ(Gallus gallus)から家畜化されたと考えられている.古来から日本とタイとの間には様々な形での交流があり,国指定の天然記念物である軍鶏(シャモ)も江戸時代にタイ(当時のシャム)から導入されたニワトリをもとに日本国内で改良されたものである.本研究ではGRAS-Diを用いて得られたタイピングデータをもとに,タイと日本の在来鶏,商業鶏との遺伝的関連性を考察することを試みた.計104羽の全血からDNAを抽出,GRAS-Diライブラリを作成し,NextSeq500(illumina)を用いてシーケンシング解析を行った.得られたリードをニワトリ参照配列(Gallus_gallus-6a)にマッピング後,SNPs/INDELsの検出を行い,得られたデータを用いてPLINK1.07により解析を行った.観測されたヘテロ接合度が最も高かったのは福岡軍鶏(0.558)で,多次元スケーリングプロットの結果では(1)タイ在来鶏と日本在来鶏,(2)烏骨鶏,(3)ジュリアの大きく3つに分かれることがわかった.

日本暖地畜産学会報 68(2):105-112,2025

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