8頭のホルスタイン種泌乳牛を用いて, 1期3週間の反転法で栄養水準が乳量および乳質 (特にSNF率) におよぼす影響を検討した。
消化試験の結果, 給与したソルゴーサイレージのDCP, TDN値は2.4, 51.7% (DM中) と予測値よりやや低かった。要求量に対する両期の摂取TDN率は, 110%期-91.4±3.5%, 70%期-68.3±2.9%と110%期において設計より養分的にかなり不足した。
乳量は栄養水準をおとすと明らかに減少し, SNF率は低下の傾向がみられた。乳脂率は乳量, SNF率と逆の傾向を示し, 5%水準で有意であった。
PL, アルコール, 尿中ケトン体テストは, 各テストともほとんどの個体で陰性であった。
第1胃内VFA濃度は, 110%期において9.27mM/dlと70%期より若干高かったが, 各VFA濃度割合は両期とも変らなかった。