西日本畜産学会報
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豚における産肉能力後代検定の有効性に関する研究
原田 宏横山 寛二佐藤 水咲渡邉 正良石田 孝史
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キーワード: 後代検定, 超音波, 枝肉形質
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2007 年 50 巻 p. 77-81

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抄録

バークシャー種種雄豚25頭を205頭の母豚に交配して生産された後代豚796頭 (去勢豚: 203頭, 雌豚: 593頭) を用い, 生体において超音波測定を行い得られた測定値である, ロース芯面積, 背脂肪厚および筋問脂肪厚を分析対象形質とし, 後代検定の有効性に関する研究を行った.
種雄豚の効果は, すべての形質に対し有意 (P<0.01) 性が認められた.枝肉形質の遺伝率はREAが0.33, SFTが0.37, SFT-1が0.40, SFT-2が0.17, IMFTが0.27であった.季節の効果は, IMFTを除くすべての形質において1%水準で有意性が認められ, 性の効果は, すべての形質に対し有意 (P<0.01) 性が認められた.季節と性の交互作用の効果はSFT-1とIMFTに対して有意 (P<0.05) 性が認められた.また, 半きょうだいの去勢豚および雌豚のREA間において0.44の偏相関係数が認められ, 雌豚のREAと去勢豚のSFTおよびSFT-2間に負の相関係数が認められた.

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