抄録
本研究は、大韓民国ソウル特別市の清渓川を対象に、来訪者の利用行動と河川水質からの「環境」と、河道空間の施設構造からの「防災・安全」の双方の視点の一体的把握を試み、都市における水辺整備のあり方に関する検討を行ったものである。清渓川における利用の特徴は、昼間は、水に直接触れる行動や、河川内に入るなどの行動がみられ、日没後も河道内歩道に夜間照明が設置されていることから多くの来訪者がみられた点にある。また、構造の特徴は、側壁内に設置された合流式下水道管から雨水を含む汚水が河道内に流入することから、豪雨時には水位上昇に備え、警備員や警報装置による誘導、注意喚起が行われるほか、万一の逃げ遅れ対策用に避難用梯子の設置や水位上昇に対する警報掲示が行われていることを明示した。