水資源・環境研究
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特集論説
2022年8月集中豪雨後に発生した高時川の濁水発生のメカニズム
大久保 卓也, 皆川 明子
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 39 巻 1 号 p. 25-33

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抄録
 2022年8月4~5日に滋賀・福井県境に降った集中豪雨により高時川上流で土砂崩れが発生し、その後、高時川では降雨後に1週間から1、2ヶ月に亘る長期的な濁水が発生するようになった。その原因と発生メカニズムを把握するための調査を実施した。調査の結果、この長期的な濁水の原因は、高時川上流の支流で2022年8月豪雨時に発生した土砂崩れにより粘土・シルト粒子を含む大量の土砂が支流および本流の河道に供給され、その後、河床に堆積した土砂が降雨や融雪の増水のたびに移動し、堆積物中に含まれる粘土・シルト成分が巻き上がることで濁水が繰り返し発生していることが推定された。この河床堆積物中の粘土・シルト成分は簡単には洗い流されないため、河川流量が増加するたびに濁りが発生する現象が長期に亘っていることがわかった。河床に堆積している粘土・シルトを多く含む土砂は、2022年8月豪雨時に高時川最上流部の支流から供給された可能性が高いと推定された。
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