木材保存
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アセチル化木材と高耐朽性樹種の耐朽性評価
- 屋外用途(ウッドデッキ等)を想定して -
酒井 温子池上 智重民谷 浩二
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2013 年 39 巻 1 号 p. 24-31

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抄録
アセチル化木材 (ラジアタパイン辺材, アセチル化度19%以上) と16種の高耐朽性樹種等について, JIS K 1571: 2010「木材保存剤-性能基準及びその試験方法」5.2.1.1注入処理用に準拠して, 室内耐朽性試験を実施した。その結果, 腐朽操作前に耐候操作(流水中の浸せきと60°C乾燥の10回繰り返し) を実施しても, 今回使用したアセチル化木材は, イペ, ウリン等の一部の高耐朽性樹種と共に, オオウズラタケおよびカワラタケによる質量減少率が3%以下となり, 高い耐朽性と耐候性を有すると判断された。また, 今回使用したアセチル化木材は, 4m の板材の木口端部付近のみならず中央付近においても, 同様の高い耐朽性能を示した。一方, 一般に高耐朽性樹種と呼ばれる木材の中には, 腐朽操作前に耐候操作を実施すると, 腐朽による質量減少率が増加する樹種があった。この特徴を持つ樹種については, 雨水や直射日光に直接暴露される野外よりも, 屋内 (湿潤環境含む) で使用することが適すると考えられた。
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© 2013 公益社団法人 日本木材保存協会
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