溶接学会全国大会講演概要
平成29年度秋季全国大会
セッションID: 227
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オーステナイト系ステンレス鋼溶接部の低温時効挙動と腐食特性
*渡邉 豊
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抄録
316系ステンレス鋼溶接部を対象として、300°C近辺の低温時効によるフェライト相の硬化挙動を調査した。時効によりフェライト相は明確に硬化し、これはスピノーダル分解によるものと結論づけられた。さらに、凝固モードにより硬化速度が異なることが示された。高温水中応力腐食割れの観点からは、粒界に分布する島状フェライト相がき裂進展遅延に寄与していることが示唆された。
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© 2017 社団法人 溶接学会
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