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黒川 顕稔, 小西 恭平, 茂田 正哉, 田中 学
セッションID: 101
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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ティグ溶接中に生じる溶融池の形成メカニズムを明らかにすることを目的に、溶融池内部の対流やエネルギー輸送などを考慮した数値計算を行った。その結果、溶融池形状は表面張力に大きく影響されることが明らかになった。また計算で得られた溶融池形状に関して、硫黄の含有量を変化させた実験との整合性は一部において示されたが、条件によっては確認されず、表面張力に作用するより詳細な物性データの必要性が示された。
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荻野 陽輔, 浅井 知, 平田 好則
セッションID: 102
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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GMA溶接においては,アークプラズマならびに溶融ワイヤ(溶滴)が熱源となり,溶融池を形成する.本研究では,アークプラズマならびに溶滴の挙動を解析する熱源モデルと溶込み形成プロセスを解析する溶融池モデルをそれぞれ構築し,熱源モデルから得られるアウトプットを溶融池モデルに入力することで,溶接条件から溶込み形成過程までをシミュレーションした結果について示す.
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喜多 亮右, 井村 文哉, 野村 和史, 浅井 知
セッションID: 103
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接施工中に溶融池形状や欠陥の有無を非接触に検出する技術として,本研究ではレーザ超音波によるその場計測技術を開発している.前報では,TIG溶接を対象として,溶融池形状の三次元化を行ったが,溶融池形状の推定には,超音波の音速分布を与える適切な温度分布が必要となる.本報では,この温度分布モデルの違いによる計測される溶融池形状の誤差について検討した.
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柴柳 敏哉, 山根 岳志, 青山 拓矢, 水上 浩司郎, 渡辺 明誉
セッションID: 104
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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温度勾配と組成勾配の2種類の異なる物理的要因が重畳した結果として生ずる二重拡散対流は凝固過程における複雑で特徴的な対流モードを引き起こすことが知られているが、本研究ではスズ鉛合金を用いて本現象と凝固組織の関係を実験的に明らかにし、溶接時の溶融凝固過程の制御のための基礎的知見を得ることを目的とした。二重拡散モードに入ると共晶組織とは異なる凝固組織が現れることを確認した。
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前田 新太郎, 山田 祐介, 生島 一樹, 柴原 正和, 才田 一幸
セッションID: 105
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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高温割れ感受性に関する基礎試験であるTrans-Varestraint試験は,溶接中の試験片に曲げ変形を与えることにより,割れを発生させる試験法である。そこで本研究では、3次元熱弾塑性解析により,Trans-Varestraint試験時の溶接部およびその周辺のひずみ・割れ挙動について検討を行った。
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本藤 裕佑, 山田 祐介, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和, 永木 勇人
セッションID: 106
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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鉄鋼材料の接合において、疲労強度の向上や作業コストの低減を目的として、大電流パルスMAGを用いたT継手完全溶け込み溶接法の適用が検討されているが、高温割れの一種である梨形ビード割れが発生する場合がある。本研究では、著者らが開発したBTR塑性ひずみ増分を用いた高温割れ解析法をT 継手完全溶け込み溶接解析に適用し、梨形ビード割れの発生に及ぼす諸因子の影響について検討を行う。
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堤 成一郎, 北村 拓也, Fincato Riccardo, 荻野 陽輔, 平田 好則, 浅井 知
セッションID: 107
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では,溶融池形成シミュレーションと弾塑性挙動を考慮した2つのシミュレーション技術を連携させることにより,溶接プロセス条件に影響を受ける付加溶接を施された隅肉溶接継手の形状に加えて,温度履歴によって変化するHAZ組織分布を考慮することにより,それぞれの因子が疲労き裂発生寿命に与える影響に関して評価することを目的とする.
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松田 和貴, 石田 欽也, 児玉 真二
セッションID: 108
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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780MPa級薄鋼板にビードオンプレート溶接を行い,疲労試験を行った.そして,疲労試験において疲労限の応力を載荷し未破断となった試験片の断面を観察し,微小亀裂の探索を行った.その結果,微小な疲労亀裂は止端部近傍の溶接金属表面において多く観察された.
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宮下 幸雄, 國谷 耕平, 木村 聖光
セッションID: 109
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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異なる溶接プロセスにより得られたMg-Al-Zn-Ca系合金押出材溶接継手を供試材して疲労試験を行った結果、溶接欠陥からの疲労き裂の進展が支配的であった。き裂進展挙動に対する溶接プロセスの影響を考慮した破壊力学的な疲労設計法について検討した。
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ホットワイヤ・レーザ溶接法を用いた高張力鋼板重ねすみ肉溶接技術の開発(第2報)
門 格史, 鹿 智輝, 山本 元道, 篠崎 賢二, 曙 紘之, 菅田 淳
セッションID: 110
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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自動車用高張力鋼板の溶接において、従来のアーク溶接では、継手部の疲労強度が低下するという課題がある。本研究では、低入熱・高能率溶接という特徴を有するホットワイヤ・レーザ溶接法を用いて、溶接条件やビード形状が疲労強度に及ぼす影響について検討した。
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堤 成一郎, 植田 一史, 長尾 涼太, Fincato Riccardo
セッションID: 111
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接部の疲労寿命延伸手法の一つとしてハンマーピーニングが注目されている。しかし、特定の荷重下における延伸効果が確認されているものの、荷重載荷時の止端部挙動にピーニングがどのような影響を与えているかは明らかではない。本研究では面外ガセット溶接継手を対象とし、繰返し荷重下での止端部周辺のひずみ応答・残留応力分布・疲労寿命の比較を行い、荷重載荷時の溶接継手にピーニングが及ぼす影響の検討を行った。
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堤 成一郎, 長尾 涼太, 植田 一史, Fincato Riccardo
セッションID: 112
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接部の疲労寿命延伸手法の一つとしてハンマーピーニングが注目されているが、様々な要因が複合的に作用するため、その延伸メカニズムは十分に明らかとなっているとは言い難い。本研究では、実験的検証で確認されたピーニングによる形状変化・材料硬化・圧縮残留応力導入といった効果を考慮した数値解析を実施し、疲労試験の模擬計算を行うことで疲労寿命延伸メカニズムの考察を行った。
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岩田 知明, 丹羽 敏男, 田中 義久, 安藤 孝弘, 穴井 陽祐
セッションID: 113
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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疲労強度は板厚効果により低下するため溶接構造物の合理的・経済的な設計製作には大型化・厚板化の抑制が必要である。二次加工処理は有効な手段の一つであるが、高周波処理法など新技術による二次加工処理後の溶接継手の板厚効果の実験的データが定量的評価を行うには不十分である。本研究では疲労設計基準へ反映させるため、荷重非伝達型十字継手を対象として二次加工処理効果を考慮した疲労強度に及ぼす板厚効果について評価した
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堤 成一郎, 北村 拓也, 米澤 隆行, 島貫 広志
セッションID: 114
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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近年高強度鋼の開発が進められており,これを構造物に適用することにより,鋼重の低下および輸送・製作コストの削減が期待される.しかし,高強度鋼の強度特性については未だ解明されていない部分があり,実構造物においては中軟鋼程度の鋼材が多用されているのが現状である.そこで本研究では,実構造物における高強度鋼の適用拡大を目指し,強度特性の中でも繰返し荷重時における軟化挙動の把握を行う.
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堤 成一郎, 佐野 萌, Fincato Riccardo
セッションID: 115
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では繰返し弾塑性FEM解析を用いたアルミニウム合金接合体の疲労き裂発生寿命評価手法の確立を目的とした。A5083-O材を対象とし、弾塑性変形挙動を材料モデル化し、加えて、疲労き裂発生基準の定式化を行った。溶接継手試験片に対する疲労試験を模した弾塑性解析を行い、得られた弾塑性挙動および評価式により予測された疲労き裂発生寿命と実験結果との比較を通じて予測精度の検証を行った。
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堤 成一郎, 長尾 涼太, Fincato Riccardo, 大山 友信
セッションID: 116
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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有限要素解析で構造物の挙動を高精度に再現する方法として増分やメッシュの細分化が考えられる。しかし、高サイクル疲労等を模擬した解析においては解析処理時間の大幅な増加が懸念されるため、より処理能力の高い解析ソルバが望まれる。本研究では、異なる二つの解析ソルバを使用してそれぞれ疲労の再現計算を行い、処理時間の違いや高サイクル疲労解析での有用性などについて検討を行った。
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米澤 隆行, 島貫 広志, 田中 睦人, 森 猛
セッションID: 117
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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HFMI技術では,主に圧縮残留応力の導入により疲労強度を改善する.しかし,溶接止端部の局所残留応力は測定が難しく,かつ負荷によって変動するため,定量的な挙動の把握が課題となっている.本研究では,UITを施した溶接継手における繰返し負荷による残留応力緩和挙動やその鋼材強度依存性を調査した.また,調査結果を疲労限推定法(既提案)に適用し,UITの疲労限強度や高強度鋼との組合せ効果の予測を試みた.
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森 亮太, 内田 俊隆, 山本 元道, 篠崎 賢二, 八木 崇弘, 渡部 裕二郎
セッションID: 118
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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レーザ熱源を用いた厚鋼板突合せ継手の高速溶接では,開先加工精度,ギャップ裕度,スパッタ発生など,実施工適用時に多くの問題がある.本発表では,ホットワイヤ・レーザ溶接法を用い,ビーム形状などを制御することで,厚鋼板突合せ溶接の高速化を検討した結果について報告する.
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阿部 大輔, 松本 直幸, 置田 大記, 松岡 孝昭, 猪瀬 幸太郎
セッションID: 119
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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高温環境にて使用される耐熱フェライト鋼に対してレーザ・アークハイブリッド溶接の適用を試みた。溶接条件と溶け込み形状の関係を評価し,適正な溶け込みが得られる溶接条件を選定した。また溶接条件,PWHT条件が継手性状(組織・機械的特性)に及ぼす影響について評価した。
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廣畑 幹人, 須崎 雅人, 竹田 文哉, 猪瀬 幸太郎, 松本 直幸, 阿部 大輔
セッションID: 120
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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レーザ・アークハイブリッド溶接の施工において,低温割れを防止するための溶接条件を明らかにすることを目的に,一連の実験および熱弾塑性解析によるシミュレーションを実施した.ハイブリッド溶接の低温割れ発生を力学的に評価しうる指標としての拘束ひずみの妥当性について検討した.
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松本 直幸, 置田 大記, 猪瀬 幸太郎
セッションID: 121
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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一般的に溶接部内部の欠陥は,非破壊検査により欠陥位置を把握した後に,ガウジングなどで欠陥を除去し,肉盛り溶接することで補修される.しかしながら,欠陥位置が深いほど,除去および溶接工程の時間は長くなる.深溶込みが特徴であるレーザ溶接では,内部欠陥の除去および溶接を同時的に施工できる見込みがあり,補修工程の大幅な短縮が期待できる.レーザ溶接を用いた内部欠陥補修溶接の検討を行った.
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劉 肖揚, 廣畑 幹人
セッションID: 122
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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疲労や腐食により損傷した鋼構造部材に対する当て板補修において,ボルト接合が一般に用いられるが,健全への穿孔や重量増加が問題となる.これに対し,溶接では軽量な接合が期待される.当て板の周辺のみを接合する溶接に加え,本研究では当て板と母板の接着を併用し継手性能の向上を試みる.箱形断面部材を対象に一連の実験を行い,溶接と接着の併用による当て板接合が部材の圧縮強度に及ぼす影響を検討した.
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-重ね隅肉継手での検討-
児玉 真二, 石田 欽也, 小川 正裕
セッションID: 123
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接部材の接合部における疲労強度向上対策の一案として,接合の機能を受け持たない溶接ビード(補剛ビード)を配置し,接合部付近の剛性を高めることによる,応力低減方法について検討した.その結果,接合部近傍から枝分かれする形状の補剛ビードを配置することにより,接合部近傍の応力が低減することをシミュレーションにより示し,高応力部が疲労き裂発生位置と傾向が合うことが判明した.
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-T字部材での検討-
小川 正裕, 児玉 真二, 石田 欽也
セッションID: 124
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接部材の接合部における疲労強度向上対策の一案として,接合の機能を受け持たない溶接ビード(補剛ビード)を配置し,接合部付近の剛性を高めることによる,応力低減方法について検討した.その結果,接合部近傍から枝分かれする形状の補剛ビードを配置することにより,接合部近傍の応力が低減することをシミュレーションにより示し,高応力部が疲労き裂発生位置と傾向が合うことが判明した.
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増野 友大, 山本 元道, 篠崎 賢二, 置田 大記, 猪瀬 幸太郎
セッションID: 125
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
フリー
本研究では,ホットワイヤシステムと高出力半導体レーザとを組み合わせた高張力鋼板の狭開先溶接技術開発を行ってきた.本発表では,各種条件で作製した継手の強度・靭性評価結果とともに,FEM解析による継手の強度評価結果について報告する.
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-ホットワイヤ・レーザブレージング法を用いた鋼/アルミニウム合金異材接合技術の開発 (第3報)-
正路 弘樹, 高谷 駿介, 山本 元道, 篠崎 賢二, 松田 広志, 池田 倫正
セッションID: 126
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では,ホットワイヤシステムと高出力半導体レーザとを組み合わせた鋼/アルミニウム合金異材接合技術開発を行ってきた.本発表では,各種条件で接合した継手に対して引張実験およびFEM解析を実施し,金属間化合物層の生成状態が継手の破壊強度に及ぼす影響を調査した結果について報告する.
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川畑 友弥, 尾形 賢翔, 名古 秀徳, 岡崎 喜臣
セッションID: 127
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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典型的なエネルギー用TMCP鋼板に見られるセパレーションの発生限界条件を明らかにするために、切り欠き半径の異なる円周切り欠き付き丸棒試験などを実施し、セパレーション破壊の詳細な観察とFEM解析を行った。巨視的には通常のへき開破壊と同様であるが、起点部付近の詳細な破面様相や限界応力について大きな差異が見られた。セパレーション発生に至るまでの塑性変形による損傷プロセスとの関連について考察を行う。
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野路 草太, 高嶋 康人, 廣畑 幹人, 南 二三吉
セッションID: 128
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
フリー
火災を受けた橋梁の早期復旧の判断のため被災部位の靭性をシャルピー衝撃試験によって評価する場合,試験片を採取できる寸法が限られるためサブサイズ試験片を用いる場合がある。このサブサイズ試験片を用いる場合,試験片厚さの減少で吸収エネルギーが異なるが,その違いは寸法比で単純に換算できないことが指摘されている。本研究では破壊限界応力に着目し,試験片寸法が橋梁用鋼のシャルピー衝撃靭性に及ぼす影響を検討した。
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伊藤 勇佑, 高嶋 康人, 南 二三吉
セッションID: 129
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接・接合部に存在する強度ミスマッチはシャルピー吸収エネルギーに影響を及ぼすことが知られている。本研究は,強度不連続部近傍に切欠きが存在する場合を対象とし,シャルピー衝撃試験の有限要素解析で母材に対する溶接金属の加工硬化特性,降伏比や引張強さ比を変化させ,ワイブル応力を用いた脆性破壊判定基準を用いてシャルピー吸収エネルギーに対する強度ミスマッチの影響とその影響を支配する機械的特性について検討した。
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清水 万真, 庄司 博人, 大畑 充, 宮澤 健, 加藤 太一朗, 谷川 博康
セッションID: 130
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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実鋼構造部材中の亀裂状欠陥には、一般に、亀裂の開口方向の負荷だけでなく、面内・面外へのせん断方向負荷などが混合して作用する。本研究では、このような複雑な負荷状態下における脆性破壊性能をより合理的に評価する手法を構築するための基礎検討を行う。そのため、単一負荷モード及び混合負荷モードでの脆性破壊試験を実施し、それらの特性を評価することのできるローカルアプローチについて考察した。
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廣田 佳, 多谷 大輔, 庄司 博人, 大畑 充, 今井 康人, 坂上 貴士
セッションID: 131
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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鋼材の延性破壊限界は,一般に応力場における引張成分やせん断成分の組合せの影響を受ける.本研究では,鋼材に作用する組合せ応力場を応力多軸度とLodeパラメータで表現できることに着目し,それらが延性損傷限界に及ぼす影響を評価するための実験手法を提案し,妥当性の検証を行った.また,加工硬化特性が異なる二種類の鋼材に対し実験を行い,延性損傷限界に及ぼす組合せ応力場の影響と,その材料依存性について検討した.
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-高圧パイプライン周溶接継手のリーク限界予測-
庄司 博人, 柴谷 徹也, 大畑 充, 稲垣 宏典, 木村 文映
セッションID: 132
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接部には母材,溶接金属,熱影響部のように特性の異なる領域が存在しており,溶接継手の耐延性破壊性能はこれら各部の特性のバランスの影響を強く受ける。本研究では,溶接金属や熱影響部のように微小な領域の強度・延性特性を評価するための微小サイズ試験片を提案し,母材を対象にその妥当性を検証した。また,提案微小サイズ試験片により,溶接金属と熱影響部(粗粒域および細粒域)の強度・延性特性の評価を行った。
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稲垣 宏典, 木村 文映, 大畑 充, 庄司 博人
セッションID: 133
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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パイプラインが大きな歪みを受ける際、周溶接部の溶接きずから延性き裂が発生・進展することによるリーク限界を予測することは重要である。本研究では、溶接きずを模擬した人工きずを溶接金属部と熱影響部に導入した周溶接継手の内圧下における引張試験を実施し、溶接きずからの延性き裂発生・進展挙動に与えるきず位置と内圧の影響を検討した。
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堤 成一郎, 北村 拓也, ファインカト リカルド
セッションID: 134
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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近年,数値解析技術の向上により実験結果に対して精度の良い数値解析結果を取得することが可能になりつつある.一方で解析精度を高めるにあたって,材料特性の適切なパラメータ化は非常に重要ある.本研究ではその材料パラメータの中でも特に応力三軸度およびロード角に注目し,切欠きの異なる丸棒試験片を用いた実験および解析的検討を行った.
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堤 成一郎, Fincato Riccardo
セッションID: 135
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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The present work proposes a coupled elastoplastic and damage model able to predict the material failure under both proportional and non-proportional loading paths.
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小辻 成美, 庄司 博人, 大畑 充, 山田 剛久
セッションID: 136
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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鋼材の「強度特性」と「延性特性」から部材の延性亀裂発生・進展抵抗を予測する延性損傷モデルに基づき,新たに繰返し負荷に伴うバウシンガー効果の影響を考慮した損傷モデルを提案した。また,提案損傷モデルを用いて,大変形繰返し荷重下での延性亀裂成長を素材の特性のみから予測した。
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川嶋 俊一, 功刀 厚志, 永井 卓也, 武田 裕之, 麻 寧緒
セッションID: 137
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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船舶や建築などの大型建造物においては25mmを超える厚板が使用されており、多層での溶接が行われている。多層溶接では、各層での溶接における熱影響により、溶接部の残留応力の予測が困難となっている。そこで、本報告では多層溶接の数値解析と残留応力計測手法の一つであるMIRS法により、溶接部に発生する残留応力の比較検証を実施した。
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三上 欣希, 本多 正信, 望月 正人, 川畑 友弥
セッションID: 138
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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厚板多層溶接部の破壊靭性試験では,溶接残留応力の影響により,疲労予き裂の前縁が湾曲する場合がある.これを避けるために局部圧縮法や逆曲げ法などの残留応力緩和処理が行われるが,その条件は必ずしも明確にされていない.本発表では,多層溶接,試験片加工,残留応力除去処理の一連の過程を数値解析する手法を用いて,局部圧縮法による残留応力分布変化に関し,局部圧縮条件の影響を検討した.
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河尻 義貴, 生島 一樹, 河原 充, 柴原 正和
セッションID: 139
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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船舶、橋梁等の大型鋼構造物の製造には溶接が不可欠であり、被溶接材に発生する溶接残留応力は脆性破壊強度や疲労強度の低下を招く。したがって、溶接継手の表面および内部における残留応力分布について評価することは非常に重要である。本研究では、コンター法による溶接残留応力計測手法を用いて基礎的な溶接試験体内部の残留応力分布の評価を実施し、FEM解析との比較によりコンター法の有用性について検討する。
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藤永 晃, 高橋 毅, 山本 光, 柴原 正和, 望月 正人
セッションID: 140
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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建設機械の構造物は、複層パスを含む多数の溶接により製造される大型の構造物であり、溶接変形・残留応力の把握・制御が、製造コスト削減、強度・信頼性の向上において重要課題の一つとなっている。本研究では、理想化陽解法FEMを用いた熱弾塑性解析の活用により、実大構造物規模で残留応力分布の把握を検討した。また、X線残留応力測定による実測結果と比較することで解析精度の確認を行った。
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藤永 晃, 高橋 毅, 山本 光, 柴原 正和
セッションID: 141
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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残留応力は外荷重の負荷により応力分布が変化することが多方面で報告されており、強度への影響を議論する上では、外荷重による残留応力分布の変化を把握することが必要である。本研究では、建設機械の稼働時に想定される荷重状態を考慮し、実構造物の残留応力分布の変化について検討を行った。理想化陽解法FEMを活用することで、残留応力分布の変化を構造物全体で把握することが可能となった。
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目黒 奨, 中村 照美, 佐々木 智章, 和田 勝則
セッションID: 142
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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鋼構造体の補修溶接部の残留応力を低減するため、低変態温度溶接ワイヤーを用いて半自動TIG溶接による模擬補修溶接を行った。さらに、この溶接部の残留応力分布をX線回折法によって測定し、溶接条件と残留応力低減効果の相関について検討を行ったところ、半自動TIG溶接が残留応力低減に有効であることが確認された。
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第2報 sDPについての検討
大縄 登史男, 柳 寛, 吉澤 裕一, 濱田 崇史, 伊藤 智庸, 安藤 真次, 小泉 徳潔
セッションID: 143
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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ITER TFコイルのCP溶接による溶接変形低減のため、溶接変形シミュレータを用いて検討を行った。今回はサイドダブルパンケーキについての報告である。sDPのCP溶接は大型の円環状板材の母材に対し、表裏に24本の溶接線が存在するため、合理的かつ母材の反転回数を最少として溶接する必要がある。溶接変形シミュレーションにより事前検討を行い、溶接順序を決定した。
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横田 大和, 幸村 正晴, 杉山 大輔, 山下 泰生, 柴原 正和
セッションID: 144
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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船体並行部の板継溶接では、多電極を用いた片側から一層で完了するサブマージアーク溶接(片面SAW)が適用され、溶接能率の向上に大きく寄与している。一方で片面SAWは溶接熱による鋼板の回転変形が継手の最終終端部で解放されて生じる凝固割れ(終端割れ)の防止が、開発されてから現在までの永年の課題であった。本研究では、理想化陽解法FEMで抽出された終端割れ防止の各要素について実溶接で検証した結果を報告する。
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田代 孝太, 石飛 秀士, 児玉 遼, 秋山 哲也, 北村 貴典
セッションID: 145
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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金属板の曲面成形にレーザフォーミングを用いることで自動化が可能となり,加工におけるコスト削減が期待できる.実用化のためには高い精度が必要となるが,初期形状の違いによって変形に及ぼす拘束や断面係数等の条件が異なるため,これらの影響を検討する必要がある.そこで本研究では様々な初期形状を有する材料にレーザフォーミングを行い,初期形状が変形に与える影響の解明を行った.
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井筒 亮介, 宋 征, 松永 真輝, 秋山 哲也, 北村 貴典
セッションID: 146
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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意匠面とは,最終製品の表面形状を構成する曲面であり,直線と曲線を組み合わせた複雑な形状を持つ面である.現在レーザフォーミングで行われている研究は直線での加熱が主であり,曲線加熱での変形挙動についてはほとんど研究がなされていない.そこで本研究ではレーザフォーミングを用いて平板に曲線加熱した際の加熱線曲率が最終形状に及ぼす影響ついて検討し,意匠面の一例として,実際の車ボンネット形状を模擬して成形した.
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志田 兼人, 水本 将之, 中村 満
セッションID: 201
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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フラックスレスブレイジングにより超硬合金とCr-Mo鋼を接合し,作製した試料のトルク試験,接合部の断面および破断面を観察することにより,超硬合金とCr-Mo鋼の接合強度と接合条件の関係を調べた.1000°Cで70秒保持の条件で接合した際に,最大トルク強度113.2(N・m)が得られた.接合強度が高かった試料の接合界面には,ろう材との反応によりFe合金相が形成されていることが分かった.
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瀬知 啓久, 永塚 公彬, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕, 中田 一博
セッションID: 202
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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局所的かつ短時間での加熱が可能で母材の材質劣化抑制に優れるレーザを加熱源として用い,単結晶ダイヤモンド上でIn添加活性Agろう材を溶融させて試料を作製し,界面の透過電子顕微鏡観察と元素分析を行った。単結晶ダイヤモンド(100)面とろう材の界面には厚さ約50nmのTiCが連続して生成しており,固相線直上の温度であっても活性成分として添加したTiによる表面改質が可能であることが明らかとなった。
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石井 裕太郎, 山崎 敬久
セッションID: 203
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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Zn-Al系はんだを用いてダイヤモンドの超音波併用接合を行った。超音波を併用することでダイヤモンドとMo板を接合できた。接合には半溶融状態のはんだが有効に働くことがわかった。超音波を併用して接合を行うと、超音波により拡散接合のようにZnがダイヤモンド格子内に入り込み、その後ダイヤモンドと整合性の良いZnが結晶成長をすることがX線回折によりわかった。またこれをもとに接合をモデル化することができた。
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池庄司 敏孝, 米原 牧子, 中村 和也, 京極 秀樹
セッションID: 204
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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C/C複合材/Ni基合金のろう付は熱膨張係数が大きく異なるため困難である.近年,3D積層造形により熱膨張係数を制御した構造体を製作可能となった。本研究では3D積層造形で作成した低熱膨張係数構造体をインサート材として挿入した継ぎ手についてろう付後の残留応力分布を有限要素法を用いて解析した結果を報告する.
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