耐候性厚鋼板の線形摩擦接合

抄録

炭素鋼の線形摩擦接合において、高い印加圧力を付与しA1点以下の低温で接合することにより、微細なフェライトとセメンタイトからなる、機械的特性に優れた接合部が得られることが報告されている。本研究では、この低温接合技術を橋梁等の構造物へ適用することを目指し、板厚が10mm以上の厚板の耐候性鋼板の線形摩擦接合を行った。印加圧力による温度制御を基本として、接合温度に及ぼす板厚および材料強度の影響を調査した。