土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
国道231号石狩市浜益海岸道路における防波フェンスの設計と施工
上久保 勝美酒井 和彦木村 克俊佐々木 理人名越 隆雄上北 正一越智 聖志
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_859-I_864

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抄録
 国道231号石狩市浜益地区の海岸道路では,高波による通行障害が多発していたことから,車両の安全通行を目的として,消波護岸の背後に防波フェンスを設置することが計画された.まず現地において越波飛沫の打ち上げ高さの観測を行い,10年確率波に対して1/20最大打ち上げ高さを用いて,防波フェンスの必要高さを決定した.さらに縮尺1/40で2次元水理模型実験を行って,設計波である50年確率波に対して, 防波フェンスに働く波圧分布を求め,それをもとに各諸元を決定した.防波フェンスの設置後,2015年10月には設計波に相当する波浪が来襲した.その後の調査によって,防波フェンスには変状が生じていないことから,現地条件に対する設計手法の妥当性が明らかとなった.
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