化学工学論文集
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[特集]環境・エネルギー・材料プロセスにおける熱工学の新展開
ATF流動効果を考慮した湿式クラッチ内伝熱特性に関する数値解析
宮川 将敏小川 正敬原 浩樹佐々木 忍岡野 泰則
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2009 年 35 巻 5 号 p. 454-458

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抄録

オートマチック車に用いられる自動変速機の一部である湿式多板クラッチにはペーパー湿式摩擦材が用いられており,摩擦材の性能はクラッチに大きく影響を及ぼすことが知られている.クラッチ係合時において接触面では摩擦熱が発生し摩擦材性能の劣化を引き起こすため,係合面での温度を制御することが求められる.本論文ではクラッチ係合時の係合面ATF流動効果に着目し,伝熱に関する数値解析を行った.その結果,係合時にはATFの流動による熱移動に比べ伝導による熱移動が支配的であることが示され,ATFによる熱抵抗を考慮することが係合面温度を正確に予測する際には重要であることが示された.

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© 2009 公益社団法人 化学工学会
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