化学工学論文集
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水平回転円筒内における異形状2成分混合粒子の流動と偏析
古内 正美本多 知生針淵 英男後藤 圭司
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1992 年 18 巻 6 号 p. 935-941

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抄録

水平回転円筒内における球状と非球状の2成分混合粒子の流動と偏析現象に関する実験的検討を行い, 粒子の混合比率, 粒子層厚さおよび円筒回転速度と円筒横断面での流動状態, および円筒軸方向に形成される縞状の偏析構造の関係を考察した.低円筒回転速度域の流動状態と粒子混合比率の関係は, 混合粒子のみかけ安息角を用いてほほ説明できる.一方, 高回転速度域では, 円筒横断面での粒子の偏析が生じるため, 安息角のみでは流動状態の差異が説明できない場合がある.円筒回転軸方向に生じる縞状の粒子偏析は, Cataraeting流動域で最も明瞭に現れ, 軸方向の粒子混合比率の変動が最大となる.

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