1993 年 19 巻 6 号 p. 1120-1127
密集した球状透明粒子の粒子径分布を, 画像処理を利用して計測する手法を開発した.まずMarr-Hildrethフィルタ一を使って粒子像の輪郭候補線を決定した後, 原画像中における輪郭線上の1次微分値の平均値を利用して, 真の輪郭線と透明粒子の特徴から生じた偽の輪郭線を識別した.次に重なり合った粒子像から各粒子を認識する方法として, 内接円充填法を拡張して用いた.本手法を透明なポリマー粒子径の計測に応用した結果, 誤検出率は5%以下となった.本手法はオンライン測定にも適用が可能である.