2016 年 64 巻 7 号 p. 324-327
近年,教育現場では生徒の能動的活動,いわゆるアクティブ・ラーニングの活用が注目を浴びている。本校では,以前より生徒が主体となる活動が多くの教科ならびに行事を通して行われている。本稿では化学の活動例として,一部の生徒が教師役となり,予備授業を通して,授業を行っていく生徒主導型授業であるPeer Instructing Education(通称PIE)について述べる。さらに,生徒主導型授業PIEの実践により認められた生徒の学習意欲の向上や自己肯定感の向上,学力定着への効果について示す。また,他校におけるPIEの実践によって認められた生徒の学習意欲の向上の効果についても言及する。