化学と教育
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ヘッドライン:第23回化学教育フォーラム「化学教育におけるアクティブ・ラーニング」
大学教師と学生を繋ぎ,結ぶアクティブ・ラーニング
—大学での実践事例から
杉森 公一
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2016 年 64 巻 7 号 p. 328-331

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抄録

アクティブ・ラーニングが求められる背景から,大学教育におけるアクティブ・ラーニング型授業の定義と意義,反転授業を用いた実践例について報告する。また,アクティブ・ラーニングの深化と充実に向けて,大学教育再生加速プログラム(AP)による組織的な取組事例を紹介する。大学教師に求められる教育能力の開発と相互の学び,学習支援環境の設計と整備によって,高校・大学から社会への教育接続の実現が期待される。生涯学び続ける自律した学習主体=「アクティブラーナー」として社会へとつながるために,個の学びを始点に,他者との対話・協同を通じて深い学びを目指す,学習の共同体としての大学教育の構築がなされつつある。

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© 2016 公益社団法人 日本化学会
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